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『天気の子』全米公開でスターウォーズ抜き2位の快挙。Twitterトレンド入りも…

 1月17日より全米公開がスタートした新海誠監督の『天気の子』、英題『Weathering with You』がアメリカ国内で大絶賛されています。 新海誠監督『天気の子』 英題『Weathering with You』

「天国まで吹っ飛んだ」「美を体現」公開前から熱すぎるツイート

 一般公開に先駆け行われた15日からの特別上映の直後には、参加したファンたちが次々に感想をつぶやいたことで、アメリカ国内のツイッターでトレンド入りし、今も数分ごとに英語での熱いツイートが投稿されています。 「『君の名は。』の続編を観る気分で来たけど、大げさではなく天国まで吹き飛ばされてしまった。今週末は『君の名は。』をもう一度観る。みんなお願いだから『Weathering with You』を観に行って 」 「素晴らしい作品。一分一秒が愛おしく、とても心を動かされた。キャストとスタッフの皆さんに感謝!」 「観終わったばかりだけど、予想をはるかに上回る出来でした。マコト・シンカイはまたしても見たこともない場所に僕を連れて行ってくれた。この映画が美を定義していると言ってもいい」
 また、作品とともにRADWIMPSの楽曲を絶賛する人も目立ちました。 「唯一無二の才能、マコト・シンカイがまたしてもやってくれた。ため息の出るようなプロットと、実写にしか思えない神がかったアニメーション。衝撃的でエモーショナル。『君の名は。』のさらに上を行っていた。  RADWIMPSも最高。心からオススメ。10点満点中100万点」 「ハイクオリティのアニメーション。ストーリーもよし。RADWINPSの音楽は素晴らしい」

現実社会の複雑な問題をエンタメ化し、批評家からも大絶賛

『天気の子』はロッテン・トマトで批評家から高評価

『天気の子』はロッテン・トマトで批評家から高評価

 評論家からのレビューも上々で、アメリカ最大の映画批評サイト「ロッテン・トマト Rotten Tomato」によると93%が高評価。  特に、本作の裏テーマである地球温暖化問題や希望を失った日本の若者たちの現状を、エンターテインメントに昇華させて魅せる手法を評価する評論家は多く、『ザ・ロサンゼルスタイムズ The Los Angels Times 』のチャールズ・ソロモンはハリウッド大作と比較してこう評価。 「マコト・シンカイは現実世界の複雑な問題を『Weathering with You』というファンタジーに織り込み、我々に考えさえる機会を与えてくれた。莫大なお金をかけて製作される米国のアニメーション作品には欠けている部分だ」
『ワシントン・ポスト Washington Post』のマークリーバーマンは、『Weathering with You』は『君の名は。』のレベルには及ばないとしながらも、「我々の目の前に横たわる環境問題をオブラートに包むことなく、それでも希望に満ちたエンディングを迎えることで、ある種のメッセージを与えることに成功している」と新海監督に敬意を表しています。 『AVクラブ AV Club』のノエル・マーリーは本作のメッセージを、「人生をこれから始めようという二人が、私たちが当然と思って過ごしてきた物事に感謝して生きていける未来、例えば晴れた日を単純に喜べる世界へと導いていく物語だ」と要約しました。  さらに、大多数のメディアがヴィジュアル面でも絶賛しており、「驚くほど美しく、しかし、感情の希薄な都会を舞台にした叙事詩が始まった瞬間から、雲は単なる自然現象以上の力を放っていた」(インディワイヤー Indie Wire)、「マコト・シンカイのアニメーションは見事だ。とりわけ、ジャングルのような東京と、点在する積乱雲のこの世のものとは思えない内部の描写は圧巻」(ニューヨーク・ポスト New York Post)と書いています。
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特別公開時点で全米2位、6日間で興収5億円超え!
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