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メーガン妃のギラギラした野望と、気の毒なヘンリー王子/辛酸なめ子

 バッキンガム宮殿が1月18日に発表した声明により、ヘンリー王子とメーガン妃の英王室からの事実上の離脱が決まりました。今春から王室の公務を行わず、「ロイヤルハイネス」(殿下・妃殿下)の称号を返上し民間人になるそうですが、果たしてプライバシーと自由な生活を手に入れることはできるのでしょうか。
ID 150317762© Lorna Roberts | Dreamstime.com

©Lorna Roberts

 結婚から2年も経たずの衝撃の展開に、皇室ウォッチャーである漫画家・作家の辛酸なめ子さんは「結婚した当初からこうなる予兆は感じていましたが、予想以上でした」と言います。  一連の騒動について、辛酸さんに寄稿いただきました(以下、寄稿)。

ちょっと欲張りさんなふたり

 メーガン妃なのかそれともメガン妃なのか……そのことはもはやハロウィンかハロウィーンかといったくらいどうでも良いことかもしれません。  世界中を揺るがせたヘンリー王子とメーガン妃の王室離脱。「シニア王族」と呼ばれる「上級王族」としての公務から引退することを表明しました。「上級国民」よりもはるかに雲の上の「上級王族」という存在がいることにも驚かされましたが、王族としていいとこ取りをしたいという夫妻の希望にも疑問を感じずにはいられませんでした。 ちょっと欲張りさんなふたり プレッシャーや義務や面倒な親戚付き合いからは解放されたい、でもロイヤル特権とお金(チャールズ皇太子のお小遣い)は欲しい。さらに「ロイヤルサセックス」で商標登録し、稼ぎたい。慈善事業で人々のリスペクトもほしい、芸能界にも返り咲きたい、という全てを求める貪欲さ。  ディズニー映画のナレーションの仕事がしたいメーガン妃を、王子がCEOに売り込む姿も目撃されています。もはや王子はメーガン妃のマネージャー状態に。さらに今後、メーガン妃はアメリカのトーク番組に出演し、内情をぶちまけるのではないかとも予想されています。

コントロールされるヘンリー王子

 かつてメーガン妃はPR会社との打ち合わせで「インターネットを壊したい」と言い放ったそうです。実際に今、世界中のネットが彼女のニュースで負荷がかかっています。あらゆる願望を叶えるメーガン妃。やはりただものではなかったです。  今思えばヘンリー王子と結婚した当初、両手で彼の腕にしがみついている姿に、その予兆が出ていたのかもしれません。ちょっと独占欲が強そうだな、くらいに思っていたのですが、予想以上でした。ヘンリー王子を王室から引き離して、自分のかつてのテリトリーであるカナダでコントロール下に置こうとしているかのようです。
「People」誌には、メーガン妃が妊娠中に、ヘンリー王子に昔の仲間との関係を清算させた、という友人の発言が掲載されたこともありました。隔離された環境で、メーガン妃の影響力はますます強まりそうです。ちょっと前に「メーガンマークルする」という新しい動詞が話題になりました。自分の人生に邪魔な人間関係を切り捨てる、という意味で使われているようです。それは自分だけではなく親しい人にも及ぶのでしょう。  ヘンリー王子は、今回の「メグジット(※)」によって、多くのものを失うことになってしまいました。王族としての称号を返上させられ、公務や軍組織からも引退することになって「他に選択肢がありませんでした」「深く悲しんでいます」と、スピーチで語っていたヘンリー王子の悲しげな表情が印象的でした。そんな彼と裏腹にメーガン妃はカナダではじける笑顔を見せていたのですが……。 (※編集部注)「Megxit=メグジット」は、「Meghan=メーガン妃」と「Exit=退去」を組み合わせた造語です。
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「ダークな匂わせ」とは
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