
ここからはトントン拍子に話が進み、交際から4か月後に入籍。彼の職場に近い実家の隣県で暮らし始めます。
「お互い再婚なので式は挙げず、簡単な食事会を開いただけですが、ものすごく喜んでくれたのがウチの母とお義母さん。
これは後で知ったんですが同じ時期にPTA役員をしていたそうで、それからもスーパーなどで顔を合わせれば立ち話をする仲だったんです。
顔見知り程度だったのに私たちの結婚を機に仲良くなったみたいで、今では2人で旅行にもよく出かけています。おかげで実の娘のようにかわいがってくれて助かっています」
現在は彼との間にも子供を授かって幸せな日々を過ごしていますが、これもカフェでの再会があったからこそ。彼女も「こんな運命的な出会いが自分の身に起こるなんて思ってもいませんでした」と振り返ります。
「もし逆の立場なら似てる人だと思っても見てるだけだったと思います。私は口元にホクロがあって覚えやすい顔だとよく言われますが、それでも気づいてくれた彼の記憶力には感謝ですね(笑)」
お互いの地元だったとはいえ、こんな再会の仕方なんてめったにありませんし、そこから結婚なんてもっとないはず。こんなドラマのような出逢いもあるんですね。
―シリーズ「
忘れられない出会いと別れ」―
<文/トシタカマサ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。