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新幹線に乗り遅れ、会社の最終面接に間に合わない。空港へ向かったら…

 東京は日本の経済の中心地。上場企業サーチの調べによると、国内の株式会社のうち、東京に本社があるのは約26.8%を占める58万1,729社。上場企業に至っては、51.4%の1965社となんと半数以上もあることがわかりました(※2020年3月下旬時点)。
貧困女性、雑踏

写真はイメージです(以下同じ)

 そのため、地方在住の大学生の場合、就活のために毎回上京を強いられることも多く、実際に経験している女子も多いのではないでしょうか。

会社の最終面接当日に寝坊

「私も就活中は毎月のように東京に行ってました。おかげでバイト代の半分以上が交通費に消えてしまい、生活が大変でした(苦笑)」  そう話すのは、大学時代は関西に住んでいた杉崎梨乃さん(仮名・26歳/広告代理店)。当時、都内での就職を希望しており、広告系の会社を中心にエントリー。しかし、内定まであと一歩に迫った、あるマーケティング会社の最終選考当日にありえない失態を犯してしてしまいます。 「正確には選考を行う前の話なんですけど、寝坊して新幹線に乗り遅れちゃったんです。この大事な日に限ってスマホのアラームをセットし忘れてしまい、目が覚めたときは指定席を買った新幹線がすでに出発した後でした……」 寝坊 大あわてで支度をして新大阪駅に向かいますが、最終選考の開始時間はすでに残り2時間半を切っていたとか。一番早い新幹線のぞみ号に乗ってもギリギリ間に合わない可能性が高かったそうです。

飛行機で東京・羽田空港に到着した時点で40分前

 しかしだからといって、あきらめるわけにはいかず、新大阪から比較的近い伊丹空港から羽田空港に行く飛行機をスマホで検索。すると、約50分後に飛ぶ便に空席があり、これならなんとか間に合いそうだったので迷わず購入。タクシーに乗って、空港へと急いで向かいます。 「25分前には空港に着き、飛行機も予定通りに離陸しました。しかし、飛行機の座席は後ろのほうで外に出るのに時間がかかってしまい、羽田空港の到着ロビーに着いた時点で最終面接の開始まで残り40分。  面接会場の最寄りは地下鉄駅でしたが、空港から出ている京浜急行が乗り入れ運行している電車が多く、空港から1本で行くことは知っていました。  けど、最寄り駅から面接会場の本社オフィスが入るビルまでは歩いて約10分。信号待ちやエレベーター待ちひとつで遅れる可能性があり、最後までギリギリの状況でした」

面接会場には開始数分前のスベり込みセーフだったが…

 空港からの電車の中でメイクを直し、駅に着いてドアが開いた瞬間、リクルートスーツ姿で走りだす梨乃さん。爆走した甲斐があったのか、最終選考の控室に開始数分前に到着。まさに間一髪でした。 「ほかの人はみんなすでに来ていて、私が最後でした。ただ、係の人から15分ほど開始が遅れることが伝えられたんです。そうだとわかっていれば駅から歩いて来ても間に合ったんですけどね(笑)。  それでも控室でひと息つけるだけの時間ができたため、ゼーハーと息切れしていた呼吸を整え、気持ちを落ち着かせることができました」 面接を受ける大学生 その会社は彼女にとっては本命のひとつで、役員相手の最終選考の面接でもしっかり自己アピールに成功。個人的には手応えがあったそうですが、残念ながら採用されることはありませんでした。この結果にしばらく立ち直ることができなかったといいます。 「しかも、乗り遅れた新幹線のきっぷは特急料金を除いた運賃分しか払い戻しされなかったんです。おまけに新たに買った航空券は、通常料金だったので新幹線より割高で片道2万5000円はしました。さらに伊丹空港までのタクシー代と合わせておよそ3万円の出費です。  そのせいで大学の学食代すら出す余裕がなくなり、家で毎日もやしに納豆、豆腐の激安食材を使った料理でしのぐハメになってしまいました(苦笑)」  面接に遅刻することは回避できましたが不採用に終わり、想定外の出費で家計も圧迫。危機一髪どころかモロに被害を受けてしまったような気がしますが……。 ―シリーズ「危機一髪だった瞬間」― <文/トシタカマサ イラスト/やましたともこ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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