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TBS国山ハセンアナ、志らくやアッコのサブを務める男の忍耐力

連日の現地取材から「水ダウ」まで

 また、かつてサブキャスターとしてレギュラー出演していた『Nスタ』では、西日本の豪雨災害の現地取材に長期間かり出されるなど、当時は「国山ハセンの酷使」「働き方改革とは?」などとSNSで心配されることもありました。  それもそのはず、噴火のあった本白根山、北朝鮮の木造船が流れ着いた北海道の島、ロシアワールドカップ……など、日本のみならず世界の各地に連日取材派遣されていましたから。  また、『水曜日のダウンタウン』の、“Mr.シャチホコのオレオレ電話でアッコファミリー全員集められる説”では、Mr.シャチホコ演じる和田アキ子の誘いにすぐ応じたことも。さらには、本来プライベートな時間だったはずなのに、そのままコーナーの司会進行を任されてしまいました。その様子から彼のおかれている立場が手に取るように伝わったのは言うまでもありません。
 そんな『水曜日のダウンタウン』での使いまわされぶりは記録にも表れており、番組開始から2017年9月までの“VTR出演回数ランキング”では、並み居る芸人を差し置き、クロちゃんと並ぶ5位に。  “事故物件、霊能者なら部屋に入るだけで何があったか分かる説”では、意味不明な発言を繰り返す霊能者たちが集まった難しい状況に、珍しく不満げな表情をみせたりもしていましたが、それでも淡々と進行する様は笑いさえも誘うものでした。

安住紳一郎や羽鳥慎一との共通点も

 また、一体どれだけストックを作っているのだろうと思うほど種類のあるTBSの番宣CM『今夜(明日)のTBSは!』もこなしている彼。そのバリエーションの多さからも、彼の多忙さが手に取るようにわかります。  インタビューで「意識の高い野心家」だと発言したり、妻との出会いは「恵比寿横丁でナンパ」と本人はやんちゃな面をアピールしたい気持ちも見え隠れしますが、どこか悲壮感があることは否めません。  ただ、TBSの不動のエース・安住紳一郎も、彼と同様にどこか悲しさや情けなさを背負っている雰囲気があります。裏番組でメインを務める羽鳥慎一アナウンサーも、長嶋一茂などの共演者の影響か、彼らと同様に腰の低い印象を受けます。  しかし、いずれも好きなアナウンサーランキングで1位になるほどの人気アナウンサー。男性アナウンサーは、偉そうなエリート感を吹かせているよりも、どこか気弱そうなサラリーマン臭があふれる方が共感を呼ぶのかもしれません。  そんな人気アナウンサーの要素をすでに得ているハセンアナ。理不尽な上司や日々の酷使などに耐え続ける世のサラリーマンの期待の星となり、安住アナに続くTBSエースアナウンサーの道を駆け上がってほしいですね。 <文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
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