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彼に入れたい・喘がせたい…この気持ちの正体ってなんですか?|性活相談

相手を自分のモノにしたいという欲望の正体

 あなたの中にある支配欲は、現在の日本社会における男性性を手に入れたいというものなら、純粋な愛情ではなく、社会的に作られた欲望です。性癖の多くは、生得的なものでもなく社会学習の結果です。愛情のあり方も同様です。 相手を自分のモノにしたいという欲望の正体 相手を自分のモノにしたいと思うのも、相手のモノになりたいと思うのも社会的な欲望です。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、愛とは、自他の尊重が前提にあり、あるがままの相手を受け入れることです。所有、支配は愛ではありません。そういう意味では嫉妬を愛の根拠にするのも違うと思います。  新たな欲望があなたの中に湧き上がってきているのは自然なことですが、その方向性は社会的影響を受けたものです。被支配から、支配になったのだとしたら、同じ文脈上にあります。支配関係や所有関係をセックスに持ち込む価値観が普通の社会で生きる僕たちだから仕方ないと言えばそうなのですが、セックスを純粋に楽しんでいるのかというと違います。セックスが手段になってます。これは正解不正解の話ではありません。自分の欲望が、純粋に自分のものではなくなっているということです。

欲望の方向性に正解不正解はない

 欲望の方向性に正解不正解は無いのですが、出来る限り純粋な自分の欲望にすることが、心からの喜びを感じるコツです。ですが、一度目覚めた欲望をなかったことにはできないので、彼氏が対応できる範囲で満たす方向で行動に移しましょう。女性が挿入するのももちろんアリです。  そして、どのような行為をしても、支配、所有したことにはならないんだと気づき、思いやりのサービスのS心を育んでください。万が一、自分の加虐性を愛情や芸術の名を借りて正当化してしまい、加速していくようならまたご相談ください。変態快楽の世界の言葉で回答します。言っときますけど、そちらは命がけになりますからね、ご覚悟ください。
森林原人さん

森林原人さん

<文/森林原人> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【性活相談者を募集!】 森林原人さんに悩みを相談したい方は、こちらのお問い合わせフォーム(https://joshi-spa.jp/inquiry)まで、お名前はハンドルネームまたは匿名希望、題名の冒頭に【性活相談】を入れ、お送りください。 ※相談内容の一部を変えて取り上げさせていただく場合がございます。
森林原人
1979年生まれ。1999年にAV男優デビュー。出演本数1万本。経験人数9千人。セックスの虜になり道を踏み外したと思われているが、本人は生きる道を見つけられたとむしろ感謝している。著書に『イケるSEX』(扶桑社)、『セックスお悩み相談室』(扶桑社)他。性と向き合い、性を知り、性を楽しむためのサイト「リビドーリブ」とYouTubeチャンネル「森林原人YouTube」を運営。★Twitter(@AVmoribayashi)/★Instagram(@genjin_moribayashi_1979
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