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ストーカー被害に悩んだ作家が語る「ストーカーという病気」から逃れるには

常に自分の立場を相手に見せておくことが重要です(小早川)

ストーカーという病気

ストーカー犯罪への法整備が進む契機となった桶川ストーカー殺人事件。事件後の’00年5月、ストーカー規制法が成立し県警にストーカー専門部署ができた

内澤:そういう人がストーカー化しないために必要なことは。 小早川:まずはっきり断ることです。次にそこで立ち止まり相手を尊重できるかどうか。 内澤:私は怖くてはっきり断るのを後回しにしました。それが問題だったと思っています。 小早川:女の人は、「僕のこと嫌い?」って聞かれたら、なかなか嫌いって言えませんよ。男性側は断ってもいいよというメッセージを自然に出している必要があるんです。嫌いって言われないから好かれていると思い込むのは論外です。いっそのことメールを3回出して返事が来なかったら諦めるとか、3日たって1回も返事が来なかったら諦めるなど、線引きしたほうがいい。 内澤:男性が被害者になるパターンもあると思います。 小早川:もちろんいます。ウチに相談に来るケースの半分は女性がストーカーです。傾向としては、不倫のあとなど情がなくなると、もういいだろうとバッサリ切り捨てて恨まれるパターンと、インストラクターなどをしていて、憧れられて断ることができず、いつしかつきまとわれるパターンが多い。 内澤:言い出せなくてもダメ、あっさり切るのもダメ。被害に遭わないためにはどう別れるべきなのでしょう。 小早川:男性も女性も計画を立てて、丁寧に離れる努力をしてほしいと思います。男性のほうが肉体的に迫力があって、女性は断るのが怖いという決定的なものがありますから、疎遠にして別れようとしても男性にまだ愛されているという誤解を与えかねず、危険です。 内澤:そこは男性に自覚していただきたいところですね。憧れからつきまとわれるパターンについてもう少し伺いたいです。

自分の立場をはっきり見せることが被害回避に繋がる

小早川:男性の被害者の多くはそういう人です。ライブで歌っているとか、水泳教室の先生とか、年上の女性のファンがいて。贈り物をもらったりとかご飯に行ったりしてハマられちゃう。会社の意向もあってなかなか切れない。それでも我慢できなくなりバシッと断ると、恨みに転じて猛攻撃。会社を見張られたり、あの人にセクハラされたと女性が被害者を装ったり。回避するには普段から相手に対して自分はこういう役割、立場であるとポジショニングをはっきり見せておくことです。人気者なら、妻がいるって表明するだけじゃなくて「僕は浮気は大嫌いなんです」くらい言っとかないといけない。女性も同じです。交際するなら、これをされたらお付き合いはできないというリミットを示しておく。 内澤:出合い頭に配偶者が一番大事と言うのも難しくて、この人変だなと思ったところで打ち出すのが普通かと思いますが。
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変だなと思ったところで打ち出すのでは手遅れ
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