33歳のウクライナ出身俳優が戦死。若いアスリートたちも犠牲に
ウクライナで俳優や司会者として活躍していたパシャ・リーが死亡したことがわかった。33歳という若さだった。ウクライナ出身のパシャは、ロシアの軍事侵攻を受けて自ら志願し、入隊したという。
ウクライナ出身の高麗人(旧ソ連地域に移住した朝鮮民族)として知られるパシャは、俳優や歌手として、同国の芸能界で活躍。映画『ライオン・キング』や『ホビット 思いがけない冒険』で、ウクライナ版の吹き替えも務めた。
今年1月からは、司会者としてバラエティ番組に出演していたが、ロシア軍のウクライナ侵攻が始まった後、志願して入隊したという。
亡くなる前日、SNSに軍服姿を投稿し意気込み
英タブロイド紙『デイリー・ミラー』によると、パシャはロシア軍による侵攻を受け、ウクライナ領土防衛軍に先月入隊。祖国を守るため、キエフ近郊の都市イルピンで活動していたが、今月6日にロシア軍の砲撃を受け亡くなったという。 亡くなる前日に投稿したとみられるSNSには、迷彩服を着た自身の姿を投稿。
「この48時間、我々がどのように砲撃されているかを写真におさめる機会があった。我々は微笑んでいる。なぜなら、我々はきっと成し遂げることができるから!!」と意気込みを綴っていた。
バラエティ番組で司会も……祖国を守るため入隊
パシャの訃報を最初に伝えた「オデッサ国際映画祭」は、過去の出演作を紹介して故人を追悼。最後に、「ロシアとの戦いを終らせることができるようウクライナを支援してください。ウクライナ上空を飛行禁止区域に設定し、ロシア映画をボイコットしてください」と国際社会に呼びかけ、投稿を締めくくった。
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