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年商150億円の女性経営者が“成功や失敗”にこだわらない理由

岐阜県にある美顔器に特化した企業「ARTISTIC&CO.GLOBAL」の代表を務める、女性経営者の金松月(きん しょうげつ)さん。年商150億円の売り上げを達成し、外からは“成功者”と見られることが多い彼女ですが、「失敗した」と思ったことはあるのでしょうか?今回は、金さんにとっての“成功と失敗”についてうかがいました。 【インタビュー第3回】⇒年間150億円を売り上げるシングルマザー社長が語る子育て論「子供を“かわいそう”だと思わないように」
2年で年商150億円を達成した女性経営者の金松月

2年で年商150億円を達成した女性経営者の金松月さん

成功や失敗にはこだわらない

――今まで、経営者として「失敗した」と思った出来事はありますか? 金松月さん(以下、金)「成功や失敗は、自分の考え方ひとつだと思っています。普段からあまり成功と失敗にはこだわっていません。なぜかと言うと、物事において『結果が良くなかったんだな』と感じた時には、『じゃあどうすればこの経験を次に生かせるかな』という方向に、瞬間的に頭が切り替わるからです。なので、あまりくよくよすることはありません。それに、どんな経験も生きていく上で必ずプラスになるものです。 また、“可能性とリスク”は比例するものだと思っています。失敗しても、可能性に向けてのひとつの過程だと思えば良いのです。それに、挑戦する時は最悪の事態を常に想定して取り組んでいるので、うまく行かなくても想定の範囲内です。色々な結果を見込んだ上で挑戦しています。 そして、10回チャレンジして9回失敗し、それでも1回上手くいったら、それは失敗した9回を含めての成功だと思っています。失敗を次にどう生かすかが大切だと思うのです。過程の中でうまく行かないことはたくさんあります。表に出るのは成功した1割の部分だけなので、そこを見て『成功している』と思われがちですが、その影には9割の失敗があります。9割の失敗があるから、1割の成功につながるのです」

山登りで思ったこと

登山

写真はイメージ(以下同じ)

――では、うまく行かなかった時にひきずることはありますか? 「起きてしまったことに対してくよくよすることは、ほとんどないです。過去は変えられないので未来を見て、そのために今できることをします。例えば、最近山登りをしているんですけど、『どのコースで登りますか?』と聞かれたときに、性格的に『最短のコース』を選んでしまいます。日々運動もしていないのに(笑)。 そうすると、他のゆるりとしたコースを選ぶよりも、結果的に時間がかかってしまったりするのです。でも、『最短のコース』を登ってみたから、別のコースの方が早かったということが分かりました。それに、最短のコースを効率良く進むためには、もっと自分の下積みが必要だということも分かりました。日々、仕事でもこういうことの連続です」
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“自己責任”という考え方
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