ギネス認定の4歳の歌姫「ののちゃん」の歌を聴くと心が痛む理由
“ののちゃん”こと村方乃々佳ちゃんが快挙達成です。
2021年5月26日リリースのアルバム『ののちゃん2さい こどもうた』の発売時の年齢(2歳と361日)が「アルバムをリリースした最年少ソロアーティスト」として認定。『ギネス世界記録2023』に掲載されることになったのです。
2歳5ヶ月で出場した「第35回童謡こどもの歌コンクール こども部門」での銀賞に新たな勲章が加わりました。
そして4歳になったいまも、歌番組をはじめバラエティにCMと大活躍。童謡だけでなく、あいみょんや小田和正などの大人の曲を歌う愛らしい姿も話題を呼んでいます。
だけど、彼女を見るたびに筆者は心が痛みます。それは“大人の言いなりになってかわいそう”といった感想とは違う。小さい子供が芸能界で活躍する例は他にもあるし、親子の意思疎通も外部からはうかがい知れないものがあるからです。
引っかかるのは、歌の芸風が変わっていない点です。一人の女の子としての成長に対して、幼さを保存させようと歌が抗(あらが)っているように聞こえるのですね。
今年8月に配信された「幸せなら手をたたこう」を聞くと、声のトーンは落ち着いてきたし、多少恥じらいを感じているような場面も見受けられます。ギネス認定を受けてのインタビュー動画でも同じ感想を持ちました。
しかし、肝心の歌に幼さを印象付ける装飾が残ってしまっているので違和感が生じてしまう。たとえば、<手をたたこう>の歌い終わりで、勢い余って音程と音量が上がってしまうところ。2歳5ヶ月の「いぬのおまわりさん」ならば自然に聞こえたものも、4歳だと少し作為的に聞こえてしまう。大人に気を使ってサービスしている雰囲気があるのです。
立ち居振る舞いは自然な成長を遂げているのに、歌の時間だけが止まっている。人格に対して歌が逆行するような現象と言えるかもしれません。一体なぜこういうことが起きてしまうのでしょうか?
「アルバムをリリースした最年少ソロアーティスト」ギネス世界記録達成
幼さを印象付ける歌い方でサービスしている雰囲気
1
2



