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「態度悪すぎ!」英大物俳優に批判殺到。そっけないインタビューの様子

 今月12日(現地時間)、米映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞が発表された。 昨年の授賞式では「ビンタ事件」という前代未聞の出来事が起こったが、今年は大きな混乱もなく終了。しかし、授賞式前に行われた大物俳優へのインタビューが「史上最悪だった」と物議を醸している。

英大物俳優と米モデルの気まずすぎるインタビュー

 話題になっているのは、プラスサイズモデルのアシュリー・グラハム(34)が、イギリスの大物俳優ヒュー・グラント(62)に行ったインタビュー。  授賞式前には、会場に集まったセレブたちにレッドカーペットで話を聞くことが恒例となっており、その様子も番組で放送されている。アシュリーは今回、インタビューアーとして起用され、場内を行きかうスターたちを捕まえて話を聞いていたのだ。  いくつかの質問にそつなく答え、短いインタビューを難なく終わらせるスターが多い中、ヒューはアシュリーに対し素っ気ない返答を連発。アカデミー賞での見どころについて尋ねられたときには、「え、見どころ?」と興味なさげに反応。そこでアシュリーが「受賞してほしい人はいますか」とフォローするも、ヒューの答えは「いや、特にいないですね」。  話が一向に盛り上がらないからか、今度は彼が着ているタキシードに話題を向けたが、「ただのスーツです、自分のね」とキッパリ。そこでアシュリーが、「ご自身のスーツ? 仕立てのはどなたですか」と服のブランドについて聞き出そうとしたが、「さあ、誰が作ったかは覚えてないですね」とこれまたぶっきらぼうに返答。  気を取り直して、「ではスーツのことは忘れて、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』の撮影はいかがでしたか?」と質問したアシュリー。ヒューも出演するネットフリックス作品『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』について触れ、「素晴らしい作品でしたね。撮影は楽しかったでしたか?」と尋ねた。  しかし、ヒューは「自分はほとんど出演していないですから。3秒ぐらいしか登場しない」などと回答。「でも出演されていましたよね。撮影を楽しまれたのでは?」と聞き直したアシュリーに対し、「う~ん…まあねえ」としらけた様子で会話は終了した。  最後まで「お話できてうれしかったです」とニコやかに接していたアシュリーだったが、ヒューは無表情のまま「どうも」とだけ言って、早々にその場を去っていった。

「態度悪すぎ」と大炎上。一方で擁護の声も…

 アカデミー賞の授賞式では、美術賞のプレゼンターを務めたヒュー。1994年の映画『フォー・ウェディング』で共演したアンディ・マクダウェルと一緒にステージに登場し、「私たちは良い保湿剤を使うことの大切さについて語るため、ここに来ました」とスピーチ。続けて、アンディを指差しながら「彼女は29年間毎日使い続けてきた。僕は人生で一度も使ったことがない」「だから(彼女は)今でも輝いてるが、僕は陰嚢みたいだ」などと自虐的なギャグを飛ばして、会場の笑いを誘った。
ヒュー・グラント

ヒュー・グラント

 このように、授賞式ではユーモアをいかんなく発揮したヒューだったが、ネット上ではアシュリーとのインタビューをめぐって批判が殺到。「態度が悪すぎる」「まともに話すつもりがないならレッドカーペットを歩くな」「史上最悪のインタビュー」といった辛辣なコメントがSNSに多数寄せられている。  ただ、なかには「『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』で、ヒューがちょい役だったことは確か」、「アシュリーと話がかみ合っていなかった」と擁護するような意見も。また米紙『ワシントンポスト』は、今回の件をめぐるイギリス人たちの意見を掲載し、「米のSNSは炎上しているようだが、インタビューでのヒューの受け答えは、イギリス人にとってはきわめて普通のこと」「彼は失礼な態度を取っているつもりはなかったと思う。あくまで英国人と米国人の違いによって生じた議論だ」との見方を紹介している。  とはいえ、毒舌司会者で知られる英ジャーナリストのピアーズ・モーガンは、ヒューの振る舞いを「愚かだった」と酷評。英タブロイド紙『デイリーメール』も「一部の視聴者は、このインタビューを見て、昨年のアカデミー賞で起こったビンタ事件以来、最悪の瞬間だったと感じていた」と報道。昨年のアカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミスが、コメディアンのクリス・ロックを平手打ちした出来事を引き合いに出しつつ、視聴者の反応を伝えている。  どうやらヒューの母国である英国内でも反応は様々なようだ。
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渦中の人物がついに口を開く
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