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BTSの弟分K-POPグループ「TXT」が全米で大ヒットのワケ。TikTokフォロワー脅威の2000万人

 今、一番ホットなK-POPグループは?
『GOOD BOY GONE BAD』(Universal Music)

『GOOD BOY GONE BAD』(Universal Music)

 スビン、ヨンジュン、ボムギュ、テヒョン、ヒュニンカイ。5人のメンバーでポップなダンス&ヴォーカルを繰り出す「TOMORROW X TOGETHER」(以下、『TXT』)は、2019年にデビュー。コロナ禍をはさみながら、わずか数年で全米アルバムチャート(ビルボード200)1位に輝き、ワールドクラスのトップランナーに躍進した。 「イケメンと音楽」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、来日中のスーパーグループ「TXT」を徹底解説する。

“顔面国宝”の異名だけでなく

 K-POP第4世代にあたる「TXT」は、公式TikTokフォロワー数2000万人を誇る。同世代アーティストの中ではぶっちぎりのフォローワー数だが、投稿への「いいね」総数は、K-POPアーティストとしては、「BTS」に次ぐ数値でこちらもすごい。  ファンがメンバーを身近に感じられるSNSでの積極的なアピールは「TXT」ならでは。オリエンタルでジェンダーレスなメンバーそれぞれの粒立ちによって、Z世代から熱狂的な支持を得ている。しかも“顔面国宝”の異名をとる5人のイケメンフェイスがアップで写る投稿の数々は、ファンにはたまらないだろう。  K-POPの世界では、パフォーマンス後にメンバーがアップで映ることを「エンディング妖精」と呼ぶ。「TXT」のキメ顔アップは、まさに第一級の国宝に相応しい。でも彼らの真骨頂は、そうしたビジュアル面だけではない。K-POPが世界市場に送り出すダンス&ヴォーカルグループの音楽性は、耳が肥えた音楽リスナーの感性をも揺さぶる。

K-POPアーティストがランクインする音楽的風景

 ここで、K-POPダンス&ヴォーカルグループによる世界的快挙の連続を確認しておく。ふたつの全米チャート(シングルのHOT100とアルバムのHOT200)を確認すれば、今や日常的にK-POPアーティストがランクインする新たな音楽的風景を見ることができる。  2018年、『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』をリリースした「BTS」が、K-POP史上初の全米アルバムチャートで首位に輝いた。以来、世界の音楽地図は、K-POPアーティストによって更新され続けている。「BTS」に次いで2019年に同チャートを賑わせたのは、大人気ダンス&ヴォーカルグループ「EXO」のメンバーであるカイとベクヒョンが在籍する「SuperM」だった。1stミニアルバム『SuperM』は、デビューアルバムとしてアジア初の記録を樹立。 「Stray Kids」の『ODDINARY』(2022年リリース)と「BLACKPINK」の『BORN PINK』(2022年リリース)がそれに続き、2023年は、「TXT」が5thミニアルバム(EP)『The Name Chapter:TEMPTATION』(以下、『TEMPTATION』)で、K-POP5組目の全米制覇を達成した。
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全米での大勝利は、K-POP史上の勲章
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