無意識の“とりあえず共感”は要注意、好きな男性にしているとウザがられるリスクも…
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式のチャットサービスにて、年間約1500件のペースで恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、意中の男性に共感することが、好感を得られる近道と考えている人も少なくないでしょう。一方、無意識になんでもかんでも共感するクセがついてしまっている人もいるでしょう。
もちろん本心から共感しているのであれば基本的に問題はありません。が、たとえば本音では違う意見を持っているのに無理やり共感したり、本当は男性が話していることの意味が解っていないのに共感するフリをしたりすることは、はたして有効なのでしょうか。
今回ご紹介するのは、行きつけのバーで出会った常連客・B男さん(30歳)に片想い中だというA子さん(32歳)のエピソード。A子さんはB男さんと付き合いたいと考えているものの、B男さんはイケメンでライバルが多く、どのように接するのが正解なのかというお悩みでした。
※ご紹介する相談内容はご本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
A子さんによるとB男さんはかなりモテるらしく、バーのほかの常連女性たちの間でプチファンクラブができているほど。B男さんがバーにいるときは、たいてい1人か2人はB男さんのまわりに女性がいるという状況のようです。
「私が知る限り、そのバーだけでもB男さんのことを狙ってるっぽい女は4、5人いるんですよ。だから彼の会社や他のコミュニティがあることも考えれば、ライバルは10人ぐらいいそうだなと思っています」
そのためA子さんもバーでB男さんを見かけたら、隣の席をキープしてトークを盛り上げようと必死らしいのですが……。
「B男さんは多趣味な人で、海外によく一人旅に行ってるし、キャンプや登山などもしているアウトドアな一面がある一方で、ゲームやアニメが好きで『エイペックス』や『ガンダム』の話もよくしているんですよね。私は彼の趣味のジャンルはよく知らないんですけど、『えー、すごいね、楽しそう!』とか『私も行ってみたい、やってみたい』とかって共感するようにしてるんです」
また、B男さんは「独特な人生観、恋愛観、死生観を持っていて、そういう部分も魅力」とのことで、A子さんは彼の言っている意味があまり理解できてないときでも、「わかるなー、そうだよね」「確かに! 私もそう思う」なんて共感するようにしているそうです。
「B男さんの彼女になりたいんですけど、とりあえず共感しておけば好感度は上がりますよね?」と筆者に相談してきたA子さん。
筆者はA子さんのために、忌憚なくストレートに次のようなことを説明していきました。
単刀直入に言うと、モテ男に対してなんでもかんでも100%共感するというアプローチは、かなりの悪手です。
ガールズトークの場合、極論を言えば共感することはある種の“正義”ですので、A子さんは男性相手でも共感しておけば、好感度が上がることはあっても下がることはないと考えたのかもしれません。ですがモテ男はそうやってとりあえず共感してくるような女性を、「めんどくさい」「ウザい」と感じることも少なくないのです。



