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「そんなバカな~」な展開に驚いた、話題のドラマ最終回。“40歳女優”の存在感で腑に落ちてしまう

福原遥と深田恭子がダブル主演を務めたドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(TBS系、火曜よる10時~)が、9月12日に最終話を迎えました。
『18/40~ふたりなら夢も恋も~』

画像:TBSテレビ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』公式サイトより

放送前のコピー炎上問題からはじまり、話題と共感を生み続けた本作。主人公ふたりは、最終的にタイトル通り“恋も夢も”手に入れられるのでしょうか。ここで、全10話を見守っての総括をしたいと思います。 ※以下、ドラマの結末についてのネタバレを含みます。 【コピー炎上問題とは?】⇒「そろそろ子どもが欲しい」40歳女性が、婦人科で大泣きした理由。医師の言葉に“激しく後悔”|ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』

成長する姿を見せてくれた、福原遥“有栖”

学芸員になってアートの世界で活躍する夢を抱きながらも、18歳で予期せぬ妊娠をした主人公・有栖(福原遥)。 物語の前半は、身勝手な言動に10代特有の“幼さ”がとにかく目立ちました。しかし、もう一人の主人公・瞳子(深田恭子)、父・市郎(安田顕)をはじめ、自分を支えてくれる周囲の人たちとの交流をきっかけに変わっていった有栖。そして何より、息子・海の出産と子育てを通じて成長していく姿は、見ていてとても微笑ましかったです。
正直、第9話・最終話と、キュレーターになる夢も、祐馬(鈴鹿央士)との恋も一気に手に入れていったスピード展開には「さすがに、そんなに甘くはないだろうよ……」と感じましたが。アラフォーの筆者としては、瞳子ほどのお節介心はなくとも「がんばれ!」と応援したくなるヒロイン像を、福原が見事に表現していたと思います。

40歳になっても深キョンは深キョンだった

一方深田も、本作では「深キョン、40歳に見えない」「こんな40代憧れる」と、話題を集めました。 深田の過去の作品を思い返すと、10代では『神様、もう少しだけ』(フジテレビ系)や『to Heart ~恋して死にたい~』(TBS系)、30代では『ダメな私に恋してください』に『初めて恋をした日に読む話』(ともにTBS系)と、等身大の女性の“恋”を描く作品に出演。完璧ではない、でもとにかく頑張る――本作の台詞を借りるなら「握力全開ですべてを掴みにいく」――ヒロインを演じ、同世代を中心に多くの共感を集めてきました。
深田の凄さは「そんなこと起こらないでしょう?!」という非現実的な設定や展開であっても、「でも、深キョンだもんね」と、なぜか腑に落ちてしまう圧倒的な説得力だと思います。それこそが彼女の唯一無二の魅力。 本作でも40歳になり「子どもを産めないかも」という悩みに直面する、等身大の女性を演じていました。しかし、18歳の有栖にお節介をやき同居し子育てもサポートしたり、12歳年下の顔も心もイケメンの加瀬(上杉柊平)に熱烈アタックされたりと、そのパワーで視聴者を驚かせ続けます。 最終話では加瀬に対し、高級ブランド・ハリー・ウィンストンのリングを使った“指輪パカッ”の逆プロポーズをかましました。「そんなバカな~」という展開でも、40代の深キョンが深キョンらしい魅力を炸裂させていたと思います。 【関連記事】⇒子どものいない40歳娘に「育て方を間違えた」と母親。娘の“温かすぎる返し”に胸がつまる|ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』
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