平凡な父親が「娘の彼氏を殺した」理由。佐々木蔵之介の“過激すぎる秋ドラマ”は成功するか
10月に入って次々と秋ドラマが放送を開始している。注目作が目白押しではあるが、10月24日から放送予定の『マイホームヒーロー』(火曜深夜・MBS24時59分~、TBS25時28分~ほか)は今から楽しみである。
本作は同名漫画(原作・山川直輝、漫画・朝基まさし)が原作。2021年9月に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「マンガ大好き芸人II」でも、かまいたち濱家隆一が『マイホームヒーロー』を推薦していたなど、原作は支持を集めている。
数年前から注目度の高い作品で2023年4月からアニメ化もされたが、この秋から満を持してのドラマ化だ。多少は緩和されたとはいえ“漫画原作のドラマ”と聞くとアレルギー反応を示す人は一定数いるだろう。だが『マイホームヒーロー』に関しては、その心配はない。
まず、ストーリーの面白さが大きい。本作は推理小説が好きな平凡なサラリーマン・鳥栖哲雄(とす・てつお)が主人公のサスペンス漫画。哲雄はある日、大学生の娘・零花(れいか)が半グレ組織に所属している暴力男・延人と付き合っていることを知る。
零花を心配した哲雄が一人暮らししている零花の家を訪れた矢先、そこで延人と鉢合わせてしまう。哲雄はとっさにクローゼットの中に隠れるが、延人は電話しており、電話相手に零花殺害を計画していることを口にした。哲雄は零花のことを思って、延人を殺害。
このドラマは「必ず面白くなる」と確信
心を奪って離さない『マイホームヒーロー』あらすじ
その後、妻・歌仙(かせん)もやってきて、事情を知った歌仙は哲雄と一緒に死体の隠蔽を決意。ただ、延人の行方がわからなくなったことで、組織は鳥栖夫婦が何かしらのカギを握っているとして監視を続け、時には拷問するなどして真実を掴もうと手段を選ばない。様々な危機に直面する哲雄ではあるが、推理小説で培った頭脳を働かせ、家族を守るヒーローとして立ち向かう。 頭脳戦だけではなく、常に哲雄は危機的状況にさらされており、ハラハラドキドキが止まらない展開も心を奪って離してくれない。映像化されたことによって哲雄と組織の対決がどのように表現されているのか期待したくなる。



