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篠田麻里子×小池徹平の不倫カップル役がこんなにも“いけ好かない”ワケ

 不倫は不倫でも、いけすかない不倫というのがある。なぜこんな不貞と愚行が許されてしまうのか。
『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』2話より© テレビ朝日

『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』2話より© テレビ朝日

 いや許されていいわけない……。毎週土曜日よる11時30分から放送されている『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日)では、伊藤淳史扮する夫が妻の不倫を全力で暴く。 「イケメンと不倫ドラマ」をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、本作の隠しきれていない“灯台下暗し不倫”を読み解く。

隠しきれていない不倫の実態

『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』2話より 子役を目指す愛娘・岡谷心寧(磯村アメリ)の温かな眼差しとは裏腹に、岡谷渉(伊藤淳史)と岡谷綾香(篠田麻里子)の夫婦関係は冷え切っている。  大手新聞社に勤める渉は留守がちで、綾香の不満が相当たまってしまったのだろう。  綾香が渉に送る視線の冷たさは、いったい、マイナス何度なんだ。凍てつく先には殺意すら隠されているように思う。実際、綾香は夫の目を盗んで、不倫している。でもそれがまったく隠しきれていないことが興味深い。  当然、渉はすぐに気づき、出世コースから外れてでも在宅ワークを選ぶ。一般に父親には不利とされている親権を獲得するため、不倫の証拠集めを始める。  でもまさか、綾香の不倫の実態が、ここまで想像を超えていたとは。

不倫ドラマ史上最大の“灯台下暗し不倫”

『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』2話より 不倫相手は、心寧をスカウトした子役事務所の統括マネージャー・司馬マサト(小池徹平)。打合せ場所である事務所の会議室で、綾香とマサトは不貞に及ぶ。不貞中の声が漏れ聞こえることも構わず、何と大胆な。  超ドSなマサトは綾香に首輪をつけて、まるで調教でもするように快楽をむさぼる。情けなく、みだらな彼らの行為を渉が見たらどう思うだろう。会議室では飽きたらなくなったふたりが選んだ不倫場所が……。  あろうことか、綾香が渉と心寧と暮す自宅マンションの同じフロア。しかもマサトはわざわざ隣室を借りる。渉に見せつけることで、さらに高まる変態。これは、不倫ドラマ史上最大の“灯台下暗し不倫”の幕開けか!?
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隠さない、バレたい、見てくれ
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