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かつて“お嫁さん候補”だった低収入女性が「結婚しにくくなっている」厳しい現実。専業主婦を望む男性の“少なすぎる割合”は

 こんにちは。これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない”完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。  コロナ禍を経て生活はもとの日常に戻りつつありますが、明るい話題はまだ少ない印象です。結婚に対する価値観は、コロナ前とどう変わったのでしょうか。
タメニー株式会社の広報・平田さん

タメニー株式会社の広報・平田さん

 結婚相談所「パートナーエージェント」を運営するタメニー株式会社の広報・平田さんにお話を聞きました。

コロナ前とコロナ後の年収別成婚率を比較してみた

「男性の場合、年収が高いほど成婚率も上がります。この傾向は以前からありましたが、2024年は2019年と比較して、年収299万円以下男性の成婚率が下がっています。年収が低い男性は、より結婚しづらくなっているんです。  女性の場合、年収による成婚率の差は男性ほど大きくありません。ですが、女性は自分と同じかそれ以上の年収の男性を希望する傾向があります。そのため、高収入の女性ほど希望条件に合う男性が少なく、婚活では難航しがちです」(平田さん、以下「」内同)
2019年と2024年の年収別成婚率比較

2019年と2024年の年収別成婚率比較(データはパートナーエージェント提供)。※グラフでは女性の年収900万円台も大幅に成婚率が落ちていますが、そもそもの人数が少ないため、個々のデータに左右されやすいとのことです。

 女性の年収も、男性とは違った形で成婚率にかかわっているようです。 「男性は自分より年収が低い女性も希望するので、年収が高い女性ほど『数少ない高収入男性』を多くのライバルと奪い合う構図になってしまいます。  実は2019年に最も成婚率が高かったのは、年収299万円以下の女性で31.4%でした。しかし2024年には、その層の成婚率が24.7%まで下がっています。男女とも、年収299万円以下の層で成婚率の低下が顕著でした」 

なぜ年収299万円以下の女性が、5年で結婚しづらくなったのか?

 2019年には最も成婚率が高かった年収299万円以下の女性が、なぜ今は婚活で苦戦するようになったのでしょうか? 「コロナ前は『価値観が合う』を結婚相手の条件に挙げる方が多かったのですが、今はそれに加えて『安心できる人』を重視する方が増えています。共働きで、結婚後も正社員として働くことを前提にしたいと考える男性が多いんです。  2024年、20~35歳の未婚男女2413人を対象に実施した調査では、男性の54.8%が『結婚相手には正社員でいてほしい』と回答しました。アルバイト・パート希望はわずか4.5%、専業主婦を希望する男性は0.7%にとどまりました」  この調査は今回が初で、過去との比較はできません。平田さんが入社した2016年頃は「結婚後は専業主婦になってほしい」という男性もちらほらいたそうです。
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年収が高くても「非正規社雇用の女性はNG」の時代に
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