SNSでは元気そうなのに…米有名俳優、病状進行し「もう会話できない」。現妻と元妻がつらい胸の内語る
かつて映画『ダイ・ハード』シリーズの不屈のヒーローとして、世界的な人気を誇っていたブルース・ウィリス(70)。2022年に失語症を公表して俳優業を引退し、その翌年には認知症の一種「前頭側頭型認知症(FTD)」と診断されたことが家族によって明かされた。引退後も、SNSでは以前と変わらぬ笑顔を見せてファンをほっこりさせてきたが、その裏では静かな闘病の日々が続いている。
今では話すこともできなくなってしまったブルースの現状について、妻エマ・ヘミングと元妻デミ・ムーアがつらい胸のうちを明かすとともに、家族の葛藤を赤裸々に語った。
ブルースが「前頭側頭型認知症(FTD)」と診断されて以降、介護の中心を担うと同時に、FTDへの理解を広める活動に取り組んできたのが妻エマだ。彼女はFTD患者を抱える家族を支援するため、自身の実体験をまとめた著書『The Unexpected Journey: Finding Strength, Hope and Yourself on the Caregiving Path』を執筆。9月9日の出版にあたり、各メディアに登場し夫の近況を明かした。
最新家族ショットで笑顔を浮かべるブルースだが……
病気で俳優業を引退した後も、自身や家族のインスタにたびたび登場し、生き生きと日々を過ごす姿を見せてきたブルース。このたび家族とともに写った最新写真が公開された。 写真は、彼の妻エマにロングインタビューを行った米誌『ヴァニティ・フェア』が、9月5日に掲載。その貴重な家族ショットには、エマと11歳&13歳の娘、元妻デミや3人の娘(タルーラ、スカウト、ルーマー)、さらにルーマーの子どもに囲まれ、笑顔を浮かべるブルースの姿が写っている。 ネット上でその姿を見る限り、元気そうに見える彼だが、実際には病状は進行しているという。
もう会話することはできません
8月下旬には、米放送局ABCの特別番組「Emma & Bruce Willis: The Unexpected Journey」に出演。ブルースの現在についてこう語った。 「本当に身体の調子は良いんですが、脳だけがちゃんと機能しなくて。もう会話することはできません」 言語能力が衰え、言葉が通じなくなった夫と「別の方法でコミュニケーションを取ろうとしている」と説明したエマ。ブルースが妻のことを認識できているかどうか聞かれると、「彼はきっと分かっている。私はそう感じるんです。私たちと一緒にいると、彼は明るくなりますから」と述べ、「今でも(ブルースと)つながっている」と明言した。 エマともうけた幼い2人の娘たちや、前妻デミともうけた3人の娘たちともしっかりつながっていて、「彼は私たちの手を握るし、私たちが彼にキスやハグをすると、彼も同じようにするんです」と明かした。
そうした“つながり”がエマを支えているようで、「私に必要なのはそれだけです。私が彼の妻だとか、私たちが結婚した日だとか、そんなこと彼に覚えいてもらう必要はありません。私はただ、彼とつながっていると感じたい。そして、実際にそう感じるんです」。 また、ほんのつかの間、かつてのブルースに戻る瞬間があるそうで、「目のきらめきとか笑い方とかみて、彼が戻ってきたと夢中になるんです。けど、それを見るのもつらいんですけどね。そんな瞬間はすぐに過ぎ去ってしまうから。でも、夫は今もここにいてくれる。そのことに本当に感謝しています」と涙ながらに語った。
1
2


