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金髪姿の破壊力がすごすぎる34歳俳優。8年前大ヒットドラマの“衝撃”→2025年の韓国風金髪マッシュへ

 坂口健太郎はビジュアルを自由自在に変える。マッシュヘアーを基本にしながらも役柄に合わせたあざやかな髪色がどれも自然となじむ。
 ビジュアルの変化は彼の演技を構成(構築)する重要な一部とさえいえる。中でも2017年に放送された『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)での金髪役はファンからの支持も厚い。  今年もまたさまざまなシチュエーションで、髪色の変化をグラデーション豊かに披露している。金髪役の復刻もあった2025年、ビジュアル面から読み解く坂口健太郎の魅力とは? イケメン研究家・加賀谷健が独自視点から解説する。

坂口健太郎が演じた役のイメージといえば?

 坂口健太郎の代表作を一つだけ挙げよ。仮にそう問われても単純に選びきれないが、強いていえば吉高由里子主演ドラマ『東京タラレバ娘』だとひとまず答えられそうだ。  といっても同作の放送は8年も前のことであり、坂口が演じた役名は記憶の彼方にあるし、吉高演じるヒロイン・鎌田倫子に対してやたら冷たい態度をとる役柄だったよなくらいにしか覚えていない。  そんな名前知らずの役であるにもかかわらず、ビジュアルについては強烈に覚えている。ずばりビロードのようにさらさらとした金髪男。この金髪ビジュアルの魅力たるや……。  ここで冒頭の問いを訂正しておく。坂口健太郎が演じた役のイメージといえば? この問いにならそれはイコール金髪男が醸した圧倒的破壊力なのだと答えられる。でもなぜ今さら8年も前のテレビドラマを引っ張りだす必要があるのか?  最近話題になった彼のビジュアルといえば、さらさら金髪などとは程遠いものではなかったか。10月31日公開の主演映画『盤上の向日葵』初日舞台挨拶に登壇した坂口は黒髪の短髪であり、ソフトワイルドな髭を口周りにピピッと生やしていた。  同作で演じた天才棋士・上条桂介役は特に短髪だったわけでもなく(一部の場面で髭面ではあった)、舞台挨拶での坂口の発言によるとどうやら準備作のための役作りらしい。

『東京タラレバ娘』の金髪が復刻した2025年

 舞台挨拶から遡ること4か月。6月22日にミラノファッションウィークで催されたプラダのショーに坂口の姿があった。世界中のセレブリティの一人としてショーに参加した坂口をオフランウェイ上のカメラがキャッチしている。  素肌にジャケットを羽織るシルキーなスタイルもさることながら、毛先に緩やかで伸びやかなパーマがかかった金髪が目を引いた。  さらに遡って5月13日、坂口は大阪・関西万博開催期間中、大韓民国ナショナルデーの催しに韓国観光名誉広報大使として出席した。ここでもミラノ同様の金髪スタイル(ここでは韓国風マッシュヘアーを強調)があざやかなイメチェンぶりを発揮。朝の情報番組やネットニュースがこぞって報じていた。  登壇した坂口は韓国滞在中にヘアカラーを変えたと説明しているが、中には『東京タラレバ娘』の金髪を思い出した坂口ファンも多いようである。  坂口健太郎にとっての2025年は言わば、圧倒的ビジュアルを誇る金髪が復刻した年。同作の金髪男役の名前は鍵谷春樹だった。倫子たちの女子会トークをこき下ろした鍵谷はどうせ無職か学生だろうと揶揄されていたが、職業は今をときめくきらきらのモデル。  名字である鍵谷の「鍵」を英語読みした「KEY」をモデル名にしていた。そこには物語全体のキーパーソンという意味合いも込められていたが、2025年の金髪復刻もまた坂口健太郎のイメージを論じる上で重要な鍵になっているのではないか?
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『東京タラレバ娘』で見せた金髪の破壊力
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