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「小4息子が学校でトラブルを…」ハワイで子育てする元テレ朝アナが実感した“日本の教育観との違い”

 新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん(45歳)。
大木優紀さん

大木優紀さん

 40歳を超えてから、スタートアップ企業「令和トラベル」に転職。現在は旅行アプリ「NEWT(ニュート)」の広報を担当。さらに2025年10月には、ハワイ子会社「ALOHA7, Inc.」のCEOに就任し、家族とともにハワイへ移住。新たなステージで活躍の場を広げています。  第33回の今回は、ふたりのお子さんを育てる大木さんが感じる、ハワイと日本の教育観の違いについて迫ります。(以下、大木さんの寄稿) 【過去記事】⇒連載「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」を読む 【Voicyで聴く】⇒音声版「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」

ハワイの学校って実際どう?

 2025年10月、家族でハワイへ移住しました。新しい環境での生活が始まるなか、もっとも気がかりだったのが、子どもたちの教育環境でした。  私には、日本の学年で小学6年生にあたる娘と、小学4年生にあたる息子がいます。ふたりは移住と同時に、ハワイの公立校に通い始め、娘はGrade 7の中学校、息子はGrade 4の小学校に在籍しています。 ※ハワイの公立校は一般的に小学校が5年生まで、中学校が6〜8年生のため、娘は一足早く中等部に通っています。 「実際、通ってみてどうですか?」と聞かれたら、親としての率直な感想としては「とても良い環境だ」と思っています。  アメリカと言っても、ハワイなので、ハワイならではの特殊な環境だと思います。  多様性の受け入れ方。日米の人を育てるシステムの違いや、厳格な賞罰システムなど。日本とは違うところがたくさんあります。  今日は、そんな日本とハワイの教育の違いを我が家の体験談や息子の起こしたちょっとした事件のエピソードも交えて、深掘りしていきたいなと思います。

日本とアメリカの教育システムの根本的な違い

ハワイ まず大前提として、ハワイは日常的に多様性が存在する環境です。  息子が通う小学校の公開データを見ると、児童の約20%が白人、約20%がアジア系、そしてもっとも多い約35%が「二つ以上の人種のルーツを持つ子ども」というカテゴリーに分類されています。さまざまなバックグラウンドを持つ子どもたちが、同じ教室で学ぶことが当たり前の環境。  この多様性こそが、私が子どもたちをハワイの学校に通わせて良かったと感じる、もっとも大きな理由のひとつです。  日本では、多様性や他者との違いを受け入れることを、意識的に「学ぶ場」をつくらなければ、なかなか体験する機会に恵まれません。一方、ハワイでは多様性が特別なものではなく、日常そのものとして当たり前に存在しています。  英語が第一言語ではない子どもも多く在籍しており、言語面のサポート体制も非常に整っている。違うことが当たり前なので、稀有な存在として受け止められることはなく、転校生としても、驚くほどすんなりと受け入れてもらえました。  ただ、こうした多様な価値観や文化が共存する環境では、日本のような単一民族社会に見られる「阿吽(あうん)の呼吸」は成立しにくくなります。  その代わり、ハワイの学校では、誰にとってもわかりやすい明確で厳格なルールが重視されています。教育現場の役割分担にも、その考え方が表れているようです。  日本では、教師が学習指導だけでなく、生活面や人間関係のケアまで幅広く担い、「全人教育」として子どもを育てる側面がある。  一方、ハワイの学校では分業が進んでいます。教師は教育の専門家、給食は専任スタッフ、清掃は清掃員、心のケアはカウンセラーと、それぞれの役割が明確に分かれています。  担任の先生は教育はしてくれますが、クラスでの友人関係のトラブルなどではあくまでもジャッジの役割がメインで、例えばそこで「思いやり」についてとうとうと語るなんてことはありません。  多様なバックグラウンドを持つ人々が集まる組織だからこそ、役割と責任を明確にしなければ、学校運営そのものが成り立たない。日本から見るとややドライに映るかもしれませんが、合理性の高い仕組みだと感じています。
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息子が起こした、カフェテリアでの事件
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