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“のん”出演のLINEモバイルCMがいい!曲と映像の名作CM選

 女優・のんが改名後初めて出演するLINEモバイルのCMが15日から放送されています。これがとても鮮烈でした。

のんのLINEモバイルCMがすごくいい

 真っ白なシャツを着て、じっとこちらを見つめるのんと、キリンジの名曲「エイリアンズ」。この絵と音の組み合わせに、商品やサービスのPRを超えたインパクトがあったのです。 http://youtu.be/2jlNR9xwaLo  興味深かったのは、撮影前のエピソード。監督から江國香織の短編小説『デューク』を渡され、「エイリアンズ」を聞きながら物語に登場するキャラクターの気持ちやイメージをふくらませて、あの表情を作ったのだそう。  プロモーションを全面に押し出すのではなく、まず映像作品として訴えかけるパターンの成功例だと思います。タレントや新曲との単純なタイアップばかりでは飽きてしまいますもんね。

団しん也を起用したパイロットのセンス

 そこで思い出したのが、筆記具のトップメーカー、PILOTの企業CM。“誰かを思う時間”篇では、孫娘の姿を思い浮かべながら、手紙への返事をしたためる祖父が描かれています。
パイロットCM

パイロットHPより http://pilot.co.jp/ad/corporate/2015/movie04.html

 音楽は、団しん也が歌う「True Love」(コール・ポーター作曲のスタンダード)。この歌声が、実に滋味深いのです。ふくよかに根を張った低音と、一つ一つの音に軽やかに折り目をつける正確な節回しに圧倒されます。団しん也をチョイスする見識そのものが、PILOTからのメッセージなのでしょう。  こうして万年筆一本に込めた思いが、ストーリーや選曲と高い次元で一致している。それを具体的なスローガンではなく、柔らかなイメージとともに表現したい。そこに音楽の果たす役割があるのですね。  ミサワホームと南佳孝も、同じ発想から生まれたペアリングだと思います。 ⇒【YouTube】はコチラ 「INTEGRITY(C-2)」篇30秒|デザイン邸宅CM|ミサワホーム https://youtu.be/5onP1b_RkfM
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映画みたいなディオールのCM。商品は出てこない
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