スポーツウエアを今風できちんとした感じに着るためのコツって?
【モードをリアルに着る! Vol.67/小林直子】
スポーツウエアを日常着に取り入れるのは今や常識となりました。ポロシャツ、スニーカー、パーカなど、通勤着としてもごく普通に着られるように。
特にポロシャツは襟がついているからということで、職場で多く見られるようになりました。
しかしそこで悩みが出現します。それはポロシャツやトレーナーを着て、スニーカーを履いたのではなかなか「きちんと」した感じが出ないという問題です。
襟(えり)がついていようがいまいが、ポロシャツはしょせんポロシャツで、スニーカーは運動靴です。どうしてもカジュアルに見えてしまいます。
そこをなんとか少しでもきちんとした感じに近付けたい、ついては何かいい方法はないかということでマックスマーラです。
働く女性のワードローブを考える時に最も参考になるハイブランドはどこかと聞かれれば、マックスマーラと答えます。
行きすぎたモード感もなく、適度に流行が取り入れられ、上質でクラッシックな美しさに溢(あふ)れているのがマックスマーラ。
そんなマックスマーラで見つけたのが、スポーツウエアであるトレーナーのきちんとしたスタイルです。
適度なビッグシルエットの黒いトレーナーに、ひざ下丈の細かいプリーツのスカート、べージュのバレエシューズ風パンプスに白いバッグと、装飾を省きシルエットだけで時代の雰囲気を表現した、モダンでミニマルなトレーナーのルックです。
きちんと見せる、モード風に言えば、シックでエレガントに見せるには、まずこのマックスマーラのルックのように使う色を最小限にしましょう。具体的には3色以内です。
このことを徹底させるだけでスポーツウエアでもアウトドアウエアでもシックに見せることができます。
トレーナーを選ぶ場合も、ロゴや柄が入ったものや多色遣いのものは選ばないようにしましょう。そしてボトムには選択したトレーナーと同じ色のものを持ってきます。
ただし注意点があります。スポーツウエアを選んで、かつきちんと見せるためには全身カジュアルなアイテムを使うのは避けましょう。
例えばトレーナーにジーンズやチノパンツ、スニーカーではカジュアルすぎますのでそれは避けます。
また、トレーナーは厚手のジャージーのような編み地でできていることが多いので、ボトムには織り地を持ってくるようにするといいでしょう。トップスもボトムとジャージーにしてしまうと、リラックスした感じはありますが、きちんとした感じは少し減ってしまいます。
スポーツウエアではないジャージやニットといった編み地素材のセットアップやスーツはそれなりにきちんとして見えるのでいいのですが、スポーツウエアやアウトドアウエアのセットアップだと、やはりそれはカジュアルな装いになってしまいます。
マックスマーラが提案するトレーナーのきちんとスタイル
使う色は3色以内に。ボトムにはトレーナーと同じ色のものを
カジュアルすぎるのはNG。トレーナーにはどんなボトムを合わせる?
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