元読者モデルの裏話。読モがチヤホヤされた時代の女子の野望
こんにちは。ライターの高木沙織です。
人気のインスタグラマーやYouTuberがSNS、ネットで発信する情報に注目が集まる昨今ですが、すこーし前は“読モ(読者モデル)”が誌面ではやりのファッション、ヘアスタイル、メイク、持ち物、ライフスタイルなどを紹介。それを見た読者の人たちが、「真似してみようかな」と参考にするような時代でしたよね。
何もかもがパーフェクトなモデルよりも親しみやすく、ファッションもメイクも自分たちに置き換えたときにイメージしやすい。それが、誌面に登場する読モの役割でもあったでしょう。
今では「キラキラ女子」「意識高め女子」だなんて言葉を耳にすることは少なくなりましたが、当時の読モたちはまさにそれ。「同じ会社にいたら間違いなく一番モテる女子たち」の集まりといったら想像しやすい?
そんなことを口にしておいて言い出しにくいのですが実は……、私も過去に某ファッション誌の読モをしていたことがあります。可愛い女子たちに囲まれてそんなに活躍はできませんでしたが、読モをしたのにはある目的があったから。
「そもそも、読モってどうやってなるの?」
「芸能事務所に入っているの?」
これ、よく聞かれます。
私の場合は、表参道を歩いているときにたまたま某ファッション誌のスナップ撮影をしている現場に出くわし、編集部の人から連絡先を聞かれたのが始まり。
「○○(雑誌名)のライターの△△と言います。読者モデルに興味ありませんか?」
それっぽいでしょ? しかもそれが愛読している雑誌だったものだから、「え、まさか私に! こんなラッキーなことがあるなんて!」と舞い上がらないわけがありません。当時はまだ20代。今よりもミーハーで華やかな世界への憧れが強かったから。
だけど当時グラホ(航空会社の地上職員、グランドスタッフ)として勤務をしていた私。目立った行動は危険です。会社にバレたら大変だし、先輩たちも怖い。誌面に出たらすぐに見つかる……(実際そうなりました)。
【グランドスタッフの怖い先輩の話】⇒空港グランドスタッフの、美人で怖~い先輩達…「死んだら?」と怒られた大失敗
それに私、美容に関することは大好きで気を使ってもいたけれど、スタイルも外見も普通。ファッションだって飛び抜けてセンスがいいとも言えない。自分でも、とてもじゃないけれど読モが務まるとは思えなかった。
「声をかけてもらえただけでいい思い出」そう思う気持ちと、「ここから道が開けるかもしれない」、そんな少しの期待がなかったわけではないけれど。
実は筆者も読モだった
読モって、どうやってなるの?
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