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太りゆく北乃きいの脱力感が、『ZIP!』視聴率トップを支えている

 朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系、月~金・朝5:50~8:00)が絶好調です。2016年2月以来、3か月連続で同時間帯の視聴率トップとのこと。
ZIP!

番組公式サイト http://www.ntv.co.jp/zip/

 とはいえ、『ZIP!』と他の番組に大きな違いがあるわけはありません。芸能からスポーツ、政治にいたるまで、扱うトピックはほぼ同じだし、もこみちのオリーブオイルブームもすでに下火。はっきり言って、どうしても『ZIP!』でなければならない理由はないのです。

寝起きには、北乃きいの低いテンションが合う

 それでも、筆者自身の視聴行動を振り返ってみると、結局『ZIP!』に落ち着くことに気づきます。 『あさチャン!』の夏目三久は、いささか朝鮮中央放送っぽい原稿読みが堅苦しいし、『おはよう日本』はニュース前の“おはようございます!!”が早口すぎて、びっくりして首のスジを違えそうになる。これは、寝起きのテンションではない。  その点『ZIP!』は、和めるのです。  なぜ気が休まるのでしょうか。そう考えるとき、北乃きい(25歳)のことが浮かんできます。関根麻里の後を継いで、2014年9月に総合司会に就任したのですが、前任者と違って特に何もしないのですね。
桝太一アナウンサーと北乃きい

『 ZIP!』司会の桝太一アナウンサーと北乃きい(C)日本テレビ

 VTR中に顔面の筋肉を総動員して笑顔を作るわけでもなければ、自慢のスキルや知識で周囲を感心させるわけでもない。せいぜい桝太一アナや日替わりMCの話に対してテキトーに相槌を打つぐらいのもの。酒焼けしたようなかすれ声で、事務的に進行をこなす姿には、もはや場末感すら漂う。  全くやる気がないこともないのでしょうが、視聴率激戦区のハイテンションな朝にあって、その無味乾燥ぶりは際立っています。  けれども、そんな姿にこそ視聴者はリラックスしているのかもしれません。  競争の激しい芸能界。他とは違ったキャラを無理やり作っては、120%の力で番組の役に立とうと必死のタレントを横目に、ただ黙々と太り続ける北乃きい⇒【今より細かった5年前の北乃きい】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=509864
絆

2011年のシングルCD『絆』。たしかに今よりシュッとしていた

 実際、彼女の司会ぶりを高く評価する声はほとんど聞えてこず、話題になるのは“激太り”のことばかり。プロとして落第点と言われても仕方ない状況でしょう。
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北乃きいが教えてくれる「役立たずの木」の思想
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