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「親に月5万円仕送り」…やがてくる親の老後問題

 多くの人がいずれブチあたる「親の老後・介護」問題。  「介護」というと、昔は女性が「嫁」として負担を強いられることが多かった。でも、共働きが増えたいま、男性も負担するようになって、結果、壊れかけてしまう人も…。あなたの家庭は大丈夫? 親の老後問題 30~40代の既婚男性に「『家族に疲れた』と感じたことはありますか?」というアンケートを実施したところ(※)、疲れたと答えた男性たちの原因として「自分の親」が2位で、3位の「子供」より上位だったのだ。

「親の老後問題」で夫までうつ病寸前に…

 親が自分以外の家族と会いたがらず、夫婦で分担できない状況に陥ったのは、辻晴彦さん(仮名・37歳・小売)。彼の母親は、65歳で老人性うつを発症した。 「父の死がきっかけでした。自宅に閉じこもり、孫が会いに行ってもまったく目を合わさない。盆や正月に親戚が集まると『生きていると皆さんに迷惑をかける』と泣き出すばかり。そんな調子で、同居も老人ホームも『迷惑がかかる』と拒否するので、今は自分が片道1時間半かけて週に2回通っています。最初は同情的だった妻や子供も冷ややかになり、そのうち自分もうつ病になるんじゃないかと心配です」  さらに、今後深刻になっていきそうなのが、老親の家計まで支えなければいけないという問題だ。 「今年70歳になる母親は、勝手に僕の名義で借金するなど、経済観念と生活力がゼロ。今も毎月5万円ずつ仕送りして生活を支えている状態で、将来的に寝たきりにでもなったらと思うとぞっとします」(37歳・不動産)  親に対して「ぞっとする」とは悲しいことだけど、実際、月何万円もの仕送りはキツい。「老後破産」が急増しているなか、夫の親・妻の親が生活費がのしかかってきたら…。
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実家に寄生する兄弟も足かせに…
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