「それからは、マミともKくんとも連絡を取る気にはなれませんでした。不倫している人に対して『最近、どう?』と聞くのも変かなという思いもあったし、もしかするとお互い割り切りですでに別れたかもしれないし、など色々な思いが交差していましたね」

「でも、それから3カ月ほど経った頃、マミから『
Kくん、離婚するかもしれない』という連絡が……。思わずマミに電話すると、
Kくんは私達と会う前から奥さんとは家庭内別居で結婚生活はすでに破綻していたこと、元々離婚の意志はあったことを言っていました。
事実かどうかは分かりませんが、そこまで行くと私が口出す問題なのかも分からなくなってしまって……。また進展があったら教えて、と言って電話を切りました」
夏菜子さんが衝撃の事実を知ったのは、それから1カ月後のことでした。
マミさんから話があるから会ってほしいと言われ、指定された店に向かうと、そこには目を真っ赤に腫らしたマミさんの姿がありました。

「マミが聞いたKくんの話をまとめると、
Kくんと奥さんは宗教上の結婚だから離婚は絶対にできないということ、奥さんだけでなく彼の親と義両親も出てきて大反対されたということ、奥さんはKくんの不倫に気付いていて『
全部、許すのでやり直してほしい』と言われたこと。Kくんも奥さんのその気持ちに応えて、マミに別れを告げたことを聞かされました」
泣き止まないマミさんに対して慰めることしかできなかった、という夏菜子さん。あれから3年、マミさんは今どうしているのでしょうか。
「あれからしばらくして、転職先で出会った人と社内結婚して今は子供もいて幸せそうです。ちなみにKくんは、気まずいのか連絡は一切来ていませんね。友達の不倫に口出すことではないとは思うのですが、
宗教上の理由で結婚したのなら離婚できないことは本人が1番分かっていることじゃないですか。それを知っていてマミに手出したのかな……と考えるとタチ悪いですよね」
今では、Kさんとの話はマミさんとの間で笑い話になっていると話す夏菜子さん。夫婦の形は人それぞれなので、Kさんにも何か思うことがあったのかもしれません。とにかく、不倫から抜け出せたことが何よりだと筆者は思います。
<文/結城>
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ライター・社会取材系。子育てや家庭問題、現代の生きづらさなど、社会の現実に根ざしたテーマを取材し、読者に考えるきっかけを届ける記事を執筆。