滝沢カレンワールド炸裂のレシピ本。独特のストーリー風が楽しすぎ
居残り教室でストイックなスペアを煮込む「スペアリブ」
実はとっても真面目なレシピ本
滝沢は「数字に惑わされずに、ただ自由に絵をかくように料理したらいい。(中略)自分だけの味 自分だけの作品があっていい」と綴っており、ここに滝沢の料理や読者に対する思いが全てつまっているように感じます。料理はもっと自由で楽しくていいこと、自分の感覚を大切にすること、毎日のことだからこそ失敗したり成功したりしながら自分の味を見つけていくことなど、滝沢の思いは、料理をする人のことをどこまでも思い、料理の本質をついているのではないでしょうか。
毎日の料理に飽きてしまったり、レシピ通りにおいしい料理が作れないと悩んでしまった時にこそ、『カレンの台所』を読んでみるのもいいかもしれません。料理ってもっと楽しくて自由でいいのだと思わせてくれる、なにもかもが新しいレシピ本です。
●滝沢カレン著『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)
<文/瀧戸詠未>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB
1
2




