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コロナ下での不倫「大変でもつきあっていこうと決めた」わけは…

亀山早苗の恋愛時評>  長く続く新型コロナウイルスの脅威、そして自粛生活。こんな中、不倫カップルはどうしているのだろうか。
新型コロナウイルス、感染防止、マスク、使い捨て手袋

写真はイメージです(以下同じ)

別れを選択したカップルがいる一方で

 3月に入ってから、不倫カップルが別れたという話をよく聞いた。ある独身女性は「彼とは衛生管理の価値観が合わない」と嘆いていた。既婚の彼が彼女の家に来ても、手洗いさえしないのだ、と。  また、既婚男性は「もし自分が罹患したら、行動を追われるでしょう。不倫がバレるのが怖いと妙に危機感を覚えて……。彼女も既婚ですから話し合って別れました」と言った。  ところが時間がたつにつれ、不倫の別れ話は聞かなくなった。その一方で耳に入ってくるのは、「どんなに大変でもつきあっていこうと決めた」という話ばかり。多くはダブル不倫のカップルだ。 「同じ会社の同僚とつきあっています。もう2年近くなりますね。お互いの家庭に配慮しながら密かにつきあってきたんです。こういう状況だからといって簡単に離れられない」  そう言うのはマサミさん(44歳)だ。結婚して15年、中学生のひとり息子がいる。夫は決して悪い人ではないが、一緒にいて気持ちが安らぐ相手でもないという。 別居、離婚、不仲、破局「夫はまじめで仕事熱心ですが、どこか無神経なところがある。思いやりがないというか。  息子が小学校低学年のころだったか、夜中に高熱を出したことがあるんです。心配して看病していたらトイレに行くと言って立った息子がリビングでいきなり吐いた。するとたまたま起きてきた夫が、『汚いなあ、何してんだ』と。  高熱が出ているのを知っていたんですよ。この人は心根が腐ってると思いました。翌日、夫は『そんなことを言った覚えはない。寝ぼけていたのかもしれない』と言い訳していましたが」  そんな夫だからつかず離れず、適度な距離をとっていた。ここ10年以上、完全なセックスレスでもあった。そんなとき会社で急接近したのが彼だ。他の営業所からマサミさんの隣の部署に異動してきたのだが、もともとは同期だったところから親しくなるのに時間はかからなかった。

「ますます彼への気持ちが募っています」

「知れば知るほど惹かれていきました。彼も既婚者ですからお互いに自分を抑えていたけど、あるときもう抑えるのは無理だと爆発してしまって……。以来、家庭を大事にしながらつきあっていくと決めました」  現在はふたりとも週に1度の出社であとは在宅勤務だ。夫も週に1、2回の出社となっている。 「でも私、夫には週に2度の出社だと言ってるんです。出社ではないあとの1日は彼と示し合わせて、朝からホテルに直行、夕方までふたりで過ごしています。以前よりかえって会う時間が増えて、ますます彼への気持ちが募っています」  感染予防にはじゅうぶん気を遣っているが、どうがんばっても感染するときはすると開き直ってもいる。どこでうつるかわからないのだから、それも一理あるのかもしれない。 「彼とは会うことがすべて。会えなくなったら、私が私でいられなくなる。そんな気がしています」  彼も同じ気持ちだという。非常事態にますます燃えているようだ。 結婚願望はなし。不倫を謳歌する女性
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会えないけれど絆は深まっている
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