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コロナ下での不倫「大変でもつきあっていこうと決めた」わけは…

会えないけれど絆は深まっている

 会えなくても関係は続けているダブル不倫のカップルもいる。リカさん(39歳)は、2歳年上の男性と結婚して9年、8歳の娘をもつ。10歳年上の彼とはSNSで知り合って1年ほどつきあっている。 「私は音楽が好きで、彼とはSNS上の音楽好きが集まるコミュニティで知り合いました。2年ほど前、オフ会みたいなものがあったとき、たまたま夫が出張中で子どもを親に預けて参加したんです。そのとき彼と意気投合、ときどきふたりで会うようになりました」  時間をかけてゆっくり知り合い、男女の仲になっていった。夫には感じられない男らしさがあり、自然と甘えることができるのだという。 「私は今、パートが自宅待機になっています。夫もほぼ在宅勤務なので、私が外に出かけていくのはむずかしい。彼は『連絡だけはとりあおう』と言ってくれ、毎日、メッセージのやりとりをしたり、夫と娘が寝たあとはこっそりトイレで彼とテレビ電話をしたりしています」  顔を見るとせつなくなる。会って触れたいと思いが募る。最近ではエッチな会話も増えているという。 喧嘩 カップル 恋人 浮気 不倫

「彼のおかげで、我が家はなんとかやっていけている」

「私、彼のおかげで快感に目覚めたんです。だから彼の顔を見て声を聞くと、体の奥から自分が柔らかくなっていくような気がして。  会いたくてたまらなくなるけど、彼は『いつか会えたとき、思いきり、いいことしよう』と言うんです。そうやって焦らされている感じがまたせつないけど楽しいというか……」  会えないことさえふたりの関係のスパイスにするのが、オトナの関係ならではかもしれない。 「ずっと夫と顔をつきあわせているストレスも彼に愚痴ったりしています。『どこの家庭も同じだよ、今は』と言われると落ち着く。彼のおかげで、我が家はなんとかやっていけているのかもしれません」  ひとつひとつ会話を積み重ねていくことで、以前より彼との絆が深まっているとリカさんは感じている。 「いつか会える日までがんばろう。素直にそう思えるんです」  その目標のために、彼女は今日もストレスを笑顔に変えることができるのだという。 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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