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高い確率で離婚に至るのに放置されがちな「夫婦の問題」とは

日本人的な「事なかれ主義」

 Bさんの場合はもっと問題で、結婚前に子供を作るかどうかの話を一切しなかったそうだ。「そんな大事な方針を結婚前に話しあっておかないのか?」と疑問に思う方もいるかもしれないが、そういう夫婦は決して珍しくない。 写真はイメージです 子作り方針に限らず、相手の価値観と自分の価値観のすり合わせをしっかり行わないまま結婚し、やがて決定的な相性の不一致によって離婚に至るケースは驚くほど多い。それで破綻した男性に話を聞いて8割がた出てくる弁解が、「結婚に対してネガティブな材料が出てくることが怖かった」というもの。価値観の厳密なすり合わせをすることで、せっかくのハッピームードにミソをつけたくない、結婚前のロマンチックな気分が台無しになるのを恐れた、めでたい流れに棹(さお)を差すのは野暮だと思った、そんな感じだ。  実に日本人的な事なかれ主義である。たとえるなら、大人数の会議で自分以外の皆が「これでいいよね」と賛意を表明している馴れ合い空気の中、真っ向から反論して場をかき回しづらい感覚。あるいは、「何か異常が見つかると嫌だから、健康診断は受けたくない」と同種の思考回路だ。

マリッジブルーと向き合う女性、流す男性

 この心理の奥には、目前に迫った結婚に対する根本的な不安がある。女性の場合、「この相手で大丈夫だろうか?」といった不安はマリッジブルーの形で表に出るが、男性の場合、マリッジブルーの不安を事なかれ主義で打ち消そうとする傾向がある。「この相手で……いや、大丈夫に決まってる。大丈夫だと思いたい!」。それが「臭いものにフタ」の事なかれ主義であることを認めたくない男たちは、「細かいことは気にせず決断できる自分」というマッチョイズムにすり替えて不安を乗り切ろうとする
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まるでブラック企業の発想
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