Lifestyle

高い確率で離婚に至るのに放置されがちな「夫婦の問題」とは

「愛があれば乗り越えられる」はブラック企業の発想

写真はイメージです マリッジブルーを事なかれ主義で流す男性たちは、結婚前に価値観の厳密なすり合わせをしようとしない。当然、子作りについても詰めて話さない。相手との重大な意見の相違が発覚するのが怖いからだ。しかし、初対面の社員同士が集められた新規プロジェクトで、相手のスキルに不安があるまま確認を切り出さないで見切り発車したらどうなるか……想像するに難くない。

結婚は「ゴール」でも「ソリューション」でもない

 そもそも結婚に不安がないカップルは、結婚というプロジェクトを成功に導くため、プロジェクトのローンチ前に意気揚々と価値観のすり合わせをするだろう。逆に、潜在的な不安があるカップルほど、問題を解決しないまま結婚にGOを出してしまう。しかも「愛があればなんでも乗り越えていけるさ」といった類いの空虚な精神論を掲げて、だ。無茶なノルマを精神論で乗り越えようとするブラック企業とまるで同じ発想である。  結局、結婚前に相手に抱いていた不安が結婚によって解消されることはないのだ。言い古された言い方だが、結婚はゴールでもソリューションでもない。結婚を「人生一発逆転の手段」「最後の切り札」と頼みの綱にしている崖っぷち婚活中の男女は少なくないが、結婚はむしろ「新たなる課題の設定」と知るべきであろう。 <文/稲田豊史>
稲田豊史
編集者/ライター。1974年生まれ。キネマ旬報社でDVD業界誌編集長、書籍編集者を経て2013年よりフリーランス。著書に『ぼくたちの離婚』(角川新書)、『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』(PLANETS)、『セーラームーン世代の社会論』(すばる舎リンケージ)。「SPA!」「サイゾー」などで執筆。 【WEB】inadatoyoshi.com 【Twitter】@Yutaka_Kasuga
1
2
3
4
Cxense Recommend widget


あなたにおすすめ