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コロナへの危機意識が高すぎて退職。友人との関係もギクシャク?!

 緊急事態宣言が解除されて、各地では以前のような通勤風景が戻りつつありますが、その一方でリモートワークや時間差出勤など継続して行っている企業もあります。  しかし、その一方でこれといった対策を取らず、緊急事態宣言中も社員を出勤させていた会社も。
オペレーター、コールセンター

写真はイメージです(以下同じ)

 栗田枝利奈さん(仮名・28歳/無職)は、4月までコールセンターでオペレーターの仕事をしていましたが、三密状態の職場で仕事を続けることにリスクを感じて辞めてしまったそうです。

コロナ対策を取らない職場に嫌気が差して退職

「先輩オペレーターや同僚らと現場責任者の方に『なんとかしてほしい!』と何度も訴えましたが、仕事中のマスク着用は認められず、隣や向かいの席のオペレーターとの間のパーテーション設置もしてもらえませんでした。  仕事柄、業務中は問い合わせのお客さん相手にほぼ喋りっぱなしで、職場は飛沫だらけだと思うんです。職場はビルの構造上、窓を開けることはできませんし、部屋の入口のドアも個人情報保護を理由に閉まったまま。入室時にはIDカードをタッチして空けていましたが、最初は除菌スプレーすら置いておらず、みんな自分で買ってきた除菌グッズで消毒を行っていました」  実際、韓国のコールセンターでは100人規模のクラスターが発生。国内でも東京や京都、札幌のコールセンターでは、複数の感染者が確認されています。 「3月に大手通信会社のコールセンターでクラスターが発生したことを知って、自分たちがいつ感染してもおかしくないと思いました。そうした状況の中、休業してメール対応のみに切り替えていたコールセンターが増えていたことは知ってましたけど、私がいた会社は緊急事態宣言が出た後も業務を続けていました。  業務委託で他社のコールセンター業務を請け負っているため、すぐに休業することができなかったのかもしれません。けど、だからといってオペレーターの身を危険にさらしていいわけじゃないですか。上司に何度訴えても何も変わらず、それどころかあからさまに嫌そうな態度を取られたので辞表を提出。余っていた有休を消化して4月いっぱいで退社しました」 コールセンター

危機意識の低い友人たちにイライラ

 これだけ聞くと、枝利奈さんが会社の対応に不満を感じ、辞職を決断したことも納得できます。ところが、その高い危機意識はここから暴走。その矛先は周囲の友人たちに向けられます。 「LINEで友達たちとやりとりしていたら、緊急事態宣言後も犬の散歩やジョギングで毎日外に出ていると話していたので、今は控えたほうがいいと伝えました。でも、彼女は『どっちも自粛の対象になってないよ』と反論したんです。それで少し言い合いになってしまい、ついカッとなってしまって、危機意識が低すぎる!と言ってしまったんです。  やりとりを見ていたほかの友達からは、『あれはちょっと言いすぎだよ』『謝ったほうがいいよ』ってメッセージが届きましたが、自分は悪くないのにどうして責められなきゃいけないのかと思って返事しませんでした」  ですが、その日を境にグループLINEへのメッセージはパタっと止んでしまったとのこと。枝利奈さんが投稿しても既読スルーがつくだけだったといいます。 ラインLINE スマホ 女性 ため息 悲しい

グループLINEから仲間外れにされた

「友達のひとりが後で教えてくれましたが、私と口論になったコが別のグループLINEを作っていたんです。当然、私はそのメンバーには入ってませんし、今も招待されていません。  確かに、ちょっと言い過ぎたかもしれませんけど、悪いのは私を除け者にした彼女のほうです。自粛警察みたいなヘンな正義感を振りかざしたわけじゃなくて、本当に心配だから言っただけだったのに……」  いろんなことを我慢し、自粛していたとしても個人差があります。特に今は緊急事態宣言が解除され、それはよりハッキリとしてきています。自分の考えを押し付けたり、相手を批判するような言い方は、人間関係にヒビが入りかねませんのでご注意を。 <文/トシタカマサ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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