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夫はアルコール依存症、2人目を産んだ33歳女性の“決断”とは

「30歳までに結婚したい」。趣味=婚活だった頃

 今、彼女は幸せな結婚生活を送っているのだろうか。  実はこの取材を決行する数週間前、プライベートで由紀さんに会う約束をしていた。ところが前日突然ドタキャンに。理由はアルコール依存症の夫が酒に手を出してしまったからとのことだった。以前から少しモラハラ気質気味の夫だとは聞いていたが、一体どうなっているのだろう。そんな疑問も含めて彼女の話に耳を傾けた。
結婚準備

画像はイメージです(以下同)

「自分の中で、なんとなく30歳までには結婚したいって気持ちはあったんだよね。でも、絶対結婚しなきゃ!とかいうのではなく、自分の人生において結婚や出産をしないと後悔するかもしれないと思って。でも、今の夫が結婚向きかわからなかったからマッチングサイトに登録したり婚活パーティにも行ったりして、『趣味=婚活』になっていた時期もあったよ」  趣味が婚活……。私は婚活がしんどすぎて全く続かなかった女だ。なぜ見ず知らずの人と無理やり話を合わせないといけないんだろうとか、私の仕事が特殊なので説明がめんどうだったり(本を出していると知られると「すごい人」みたいに見られるのが嫌だったり)知らない人に時間を割かれるのが嫌だった。婚活に時間を取られるくらいなら、好きな友人たちと過ごしていたいとすら思って、すぐに逃げるように婚活を辞めてしまった。私にとって婚活はつらさしかもたらさなかった。

2歳の娘に「ブサイク」と言う夫

 結局、由紀さんは妊娠し、結婚の道を選んだ。由紀さんは以前、「夫のモラハラやアルコール依存症は治ると思ったから結婚した」と言っていた。しかし現実問題、それは治っていない。 「なんかね、飲酒しながら暴言なのか冗談なのか微妙なニュアンスのことを言うんだよね。最近はお酒に弱くなっていて飲んだらすぐに寝ちゃう。そして、酔った状態で子どもを抱っこして絡んだりして危ないからヒヤヒヤして……こないだなんか2歳の長女に『ブサイク』って暴言を吐いてさすがにこれはダメだと思って怒って、一時的にベビーシッターに長女を預けて二人を引き離したことはあった。  彼自身、複雑な家庭環境で育っているから『俺をもっと認めてくれ』という欲求が強くてそれでお酒に走っているんだと思う。振り返ってみると怒涛の3年間だったと思う」
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アルコール依存症の夫と暮らすことは「ミッション」
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