10年前の“ザ・モテ服”で婚活…34歳女性、男ウケ狙いの逆効果
こんにちは。恋愛コンサルタントの菊乃です。
婚活女性の服装ってどのようなものを想像しますか? パステルカラーの服やフワフワしたスカート、ワンピースだと思っている方、その考えは古いかもしれません。
公務員のあゆみさん(仮名・34歳)は28歳から約6年間婚活を続けたものの、彼氏ができませんでした。過去の彼氏は学生時代に付き合った一人だけ。それも、就活で忙しくなりすれ違いの末に自然消滅したそうです。
「彼ぐらいの人ならまた出会えるだろう」と思い社会人になりましたが、合コンに参加してもダメ、職場でも彼氏ができず28歳になりました。
「特別美人じゃないけど、ハイスぺと付き合いたいわけじゃない。普通の人に出会えればいいだけだし、婚活すれば彼氏くらいできるだろう」
そう思い婚活パーティーに参加したそうですが、数分しか話せないパーティーでは男性を見ても何も感じず、ただ疲れてしまったそうです。そのころ、職場の同僚、同級生の結婚式が立て続けにあり、本気で婚活しないといけないと危機感を持ちました。
男心を知るため恋愛本を読み、マッチングアプリにも登録。しかし結果が出ず、30歳直前に最後の砦と思って、成婚率が高いと噂の結婚相談所に入会しました。しかし、それでも結婚には至らず、気が付けばアラフォー目前になっていました。
あゆみさんが結婚できない原因を探るため、まずはクローゼットの写真を見せてもらいました。すると、まさかのパステルカラーの服だらけ。ビジュー付きブラウス、丸首カーディガン、アンサンブルニット、膝丈のフレアスカート……。シンプルな服が少なく、特にトップスはビーズが付いていたり、ボタンがキラキラしていたり、ラメ入り、レースなどの可愛らしいデザインが多いのです。
あゆみさんに限ったことではなくて、アラフォー、40代になっても“ザ・モテ服”を婚活の制服と思っている方は多いです。
“ザ・モテ服”とは2000年代の女性誌『CanCam』に掲載されていた、エビちゃんOLのような可愛らしい服ことです。全勢期は2005年~2007年ごろでしょうか。本家エビちゃん(モデルの蛯原友里)は愛されコーデを卒業し、結婚してママモデルなのですが、若いころに覚えた「モテ服」を令和になってもモテると思って着ている女性が多いのです。
「どうして可愛らしい服が多いの?」
「だって、婚活だから。婚活ってこういう服を着るものじゃないですか?」
「確かに、昔流行りましたよね。今あまり売ってないデザインですけど、何年前に買ったのですか?」
「いつだろう? 結構前ですね」
「流行の服を着る必要はないですが、デートしているカップルを観察して欲しいんですよ。こういう服を着ているアラサー女性って少ないでしょう」
「え!そうですか!でも、若く見えた方がいいんじゃないですか?」
自分の着ている服が、ひと昔前のモテ服だと気づいていないのです。