
次々に出てくる新しいコスメや美容法。特にアラフォー以上の“大人の美活”は日々進化しています。
大人なら、ちゃんと理屈をわかって選びたい!というわけで、ヒットコスメや話題の美容法をシリーズで取材していきます。
今回は、ノンケミカル処方の日焼け止め「アンドフリー 薬用美白UVクリーム(医薬部外品)」(KISSME/伊勢半、税込1,540円メーカー希望小売価格)についてです。

「アンドフリー 薬用美白UVクリーム(医薬部外品)」(画像:株式会社伊勢半プレスリリースより)
実は、女子SPA!でもおなじみの美容外科/美容皮膚科医・
上原恵理先生に取材した際、ノンケミカル系のプチプラ日焼け止め商品の中で最もオススメだとして伊勢半の「アンドフリー薬用美白UVクリーム(医薬部外品)」(SPF50+/PA++++、以下「アンドフリー」)が挙がったのです。
高級コスメが溢れる中、なぜこのプチプラアイテムが…?と思い、取材してみた次第。
そして後半は、同じく伊勢半の爆発的ヒットシリーズ「ヒロインメイク」シリーズの誕生秘話にも切り込みました。
まずは、アンドフリーは一体どのように作られ、なぜ安いのか……。株式会社伊勢半の開発本部 デジタルマーケティング・広報宣伝部の佐藤瑠衣さんに、オンラインで話を聞きました。

株式会社伊勢半 開発本部 デジタルマーケティング・広報宣伝部 佐藤さん
「敏感肌にも使えるUVカットシリーズ『アンドフリー』は、低刺激性(※1)に加えて、美白有効成分が配合された医薬部外品です。開発時は、美白(※2)のケアができることに一番こだわって作りました」(佐藤さん、以下同)
UVケア+美白(※2)となると、価格がお高いイメージがありますが、なぜプチプラで実現できたんでしょうか?
「弊社は江戸時代から口紅を作り続けているという歴史があるのですが、日焼け止めに関しましても約60年にわたって商品開発をしてきたんです。
60年前の日本では、日焼け止めが今より一般的ではなく、ようやく〈紫外線〉という言葉が浸透しはじめた頃で、弊社はいち早く日焼け止めを作りました。長い研究によるデータの蓄積によって、低価格を実現しています」

昭和感ただよう、1961年発売の「キスミー日ヤケドメクリーム」(伊勢半グループHPより)。
伊勢半という激シブな社名は、日本橋に1825年に創業した紅屋「伊勢屋半右衛門」から来てるんですよね。
「アンドフリー」もそうですが、ノンケミカルと呼ばれる日焼け止めは、紫外線吸収剤を使わずに紫外線散乱剤でUVカット効果を出します。これが、なかなか大変だそう。
「この、紫外線散乱剤というものは微粒子の粉体でできています。粉体を多く配合してしまうと、クリームがとても固くなってしまうので、そうなると伸びが悪く、使用性が落ちてしまいます。また、安定性も低下してしまうので、商品開発時は、クリームがなめらかに伸びる使用性と、高い安定性を両立させるのが非常に苦労したと開発者から伺っております」

「アンドフリー 薬用美白UVクリーム(医薬部外品)」(画像:株式会社伊勢半プレスリリースより)