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熱中症の危険をアラームで知らせる「熱中対策ウォッチ」、仕組みを聞いてみた

実験では180件のアラームが鳴った

 熱中対策ウォッチのことも聞きたいのですが、そもそも「Biodata bank株式会社」って、一体どんな会社なんですか。
実験では180件のアラームが鳴った

安才武志さん

「わたしたちは各種センサを利用した商品の開発・提供をする会社で、医師やアルゴリズムの研究者、臨床工学技士など専門分野をもったメンバーが在籍して、日々商品の開発をしています」(安才武志さん、以下同)  専門家集団のような会社なんですね。公式HPに、世界7カ国で約4,000人を対象に「熱中対策ウォッチの実証実験した」とありましたが、規模もすごいですね。 「熱中症という社会問題に対し、私たちの技術で貢献していきたいという思いで、環境省から事業を委託され、実証実験を行いました。ちょっとした外出から部活動、テーマパーク、屋内での作業にいたるまでありとあらゆるシチュエーションを想定しています。その中で180件のアラームが鳴り、その後水分補給や涼しい場所に移動するなどの対応をしたことで、熱中症を一人も出すことなく実験を終えました」  環境省の事業の委託を受けているんですか! 「環境省は、『熱中症予防対策ガイダンス』を新たに作る取り組みをしているのですが、熱中症予防対施策の一つとして、個人がウェアラブルデバイスを身につけることで事前に熱中症を防ぐ取り組みを一緒に検討しています」

どんな仕組みでアラームは鳴るの?

 私も実際に熱中対策ウォッチをつけて生活をしているんですけど、全然アラームが鳴らなくて、「これ本当に鳴るのかな」って不安になるんですけど、危険になったらちゃんと鳴るんですよね? 「危険を感知した場合は、もちろんアラームが鳴ります。日常生活レベルの活動であれば、アラームが鳴ることはあまりないです」  本体があまりにも軽いので、どういう仕組みで熱中症を事前に感知してくれるのか気になってしまいます。どのような構造でアラームが鳴るのでしょうか。
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最新技術「熱ごもりセンサー」で危険を感知
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