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スザンヌが語る“熊本愛”。離婚後に移住して、被災地ボランティアも

 かつて人気を博したバラエティ番組『クイズ!ヘキサゴンII』で活躍していた、タレントのスザンヌさん。2011年に結婚して第一子を授かりましたが、2015年の離婚後、お子さんと共に都内から出身地・熊本へUターン移住しました。
「令和2年7月豪雨」被災地・熊本県人吉市の小学校や神社にボランティアで訪れたスザンヌさん

「令和2年7月豪雨」被災地・熊本県人吉市の小学校や神社にボランティアで訪れたスザンヌさん

 現在は、地元のレギュラー番組『サタココ』(KKTくまもと県民テレビ)への出演やアパレルブランド「セレンセクール」でクリエイティブ・ディレクターを務めるなど、シングルマザーとして仕事や家事に取り組んでいます。  さらに、今年7月に熊本を中心に発生した災害「令和2年7月豪雨」では故郷の被災地へ寄付を行うなど、支援活動も積極的に取り組んでいます。東京から離れて、なぜ地元へ帰ることになったのか。これまでの経緯や故郷への思いを中心に、話を聞きました。

東京で息子と暮らすイメージが湧かなかった

――故郷・熊本へ戻ってから約5年。現在は、どのような生活をされているのでしょうか? スザンヌ:仕事では東京や大阪へ通うときもありますが、基本的には九州での活動を中心にしています。生活としては本当に普通で、朝は子どもを小学校へ見送り、帰ってきたらご飯を作って一緒に食べたり。息子との時間を一番に考えています。 ――そもそもの経緯として、なぜ故郷へ帰ったのでしょうか? スザンヌ:結婚して東京から福岡へ引っ越したのですが、離婚したのをきっかけにふと戻ってみようと思ったんですよ。東京での友人や知人は、私がまた都内へ帰ってくると思っていたみたいなんですが、都内で息子と二人暮らしをするイメージが湧かず、両親や妹夫婦も近くにいるので帰ろうと決めました。 ――熊本へ戻ると決めた当時、引き止められることはなかったのですか? スザンヌ:なかったですね。事務所の方は東京で仕事をする場合に移動時間などの手間がかかるのをやはり心配していたみたいですが、言葉で「東京に戻ってきてほしい」とは言われなかったので愛情を感じました。  都内の友人たちも「熊本の近くへ寄ったときは遊びに行くからね」と言ってくれたし、実際に今も地元で交流できているので、故郷へ帰ってよかったなと思いました。 ――地方へ住むことで、仕事が減るという不安はなかったのですか? スザンヌ:もちろんありました。ただ、芸能界以外の仕事経験はほとんどなかったけど、完全にゼロになったら「新しい仕事で人生を楽しもう」とも思っていました。好きなことで稼ぐのは大変だけど、息子がいて、ご飯を食べられて、住む家があればいいやと、楽観的な気持ちのほうが強かったかもしれません。

熊本は「人同士の距離が近くアットホーム」

――移住した今だからこそ感じる、東京と熊本の違いはいかがですか? スザンヌ:東京では数回引っ越しましたが、どのマンションでも隣近所の方の名前すら知らなかったんですよね。でも、地元へ帰ってから熊本地震(2016年4月)などを味わい、コミュニティがしっかりできているのを感じました。  今のマンションでは、すれ違えば何号室の誰か分かるほど近所付き合いがあり、息子が学校へ行くときに「いってらっしゃい」と誰かが声をかけてくれたり、人同士の距離も近いし、アットホームな方が多い印象があります。 ――子育ての面では、何か違いを感じる部分はありますか? スザンヌ:都内と比べると自然が多いので、子どもたちを遊ばせる選択肢は多いかなと思います。場所の選択肢も限られていたから、東京では公園へ足を運んでも、遊具を使うにもだいぶ順番待ちしていた記憶もあるんですよ。  でも、地元では広々としていてほぼ貸し切りみたいな形で使える穴場の公園があったり、すぐ近くでカブトムシを採れたりもするので、私が子育てでやりたかった「自然の中で子どもを育てる」ということを実現できている気もします。 ――一方で、都会ならではのメリットはどのように考えていますか? スザンヌ:人生の選択肢としては、東京のほうが広がりやすいイメージはありますね。子どもの習い事にしてもクリエイティブなものを育みやすい気もして、例えば、最近では都内の友人からプログラミングスクールへ通わせているという話も聞くのですが、夢を叶えるための手段は多いのかもしれませんね。
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