
彼の酒癖の悪さを知ったミホナさんは、家に帰って彼を問い詰めました。すると、とんでもない回答が返ってきたのです。
「なんと、一切覚えていないと言うんです。アザのことも転んだと言っていましたが、本当の原因は分からないと言っていましたね。でも最悪なのは私に酒癖の悪さがバレたあと、今まで以上に飲み歩くようになったんです。会えない日が何日も続いたので、さすがにムカついて彼の家に行くと、なんとそこには彼と女の子の姿が……。
しかも、“最中”だったのか彼は裸のまま泥酔していて、女の子が困っているんですよ。怒る気にもなれず、女の子にはとりあえず帰ってもらって彼を叩き起こしたのですが、そこでも彼は女の子を部屋に連れ込んだことを『覚えてない』と言ったんです。本当に覚えてないのかもしれないけれど、もしかして都合の悪いことを全部お酒のせいにしてる? と思ったら、冷めてきちゃって。『もういいよ』とだけ告げて、そのまま家を出て別れることを決めました。その後、彼からの連絡も一切なかったので未練も残りませんでしたね」
それからしばらくして、転職を機に引っ越したミホナさん。しかし最近、ふと以前働いてスナックに飲みに行く機会があったとき、ママからこんな話を聞いたというのです。
「彼の店が少し前に閉店したそうなんです。噂によると、酔っ払って近隣の飲食店の人達と揉めた……と聞きましたね。彼のバーは近隣の飲食店の人が多く出入りしていたので、同業から疎外されたら続けていくのは厳しいと思います。彼の酒癖にはみんな呆れていたらしくて。『酔っ払うのはいいけれど、覚えてないで済ますのは大人としてダメでしょ』と言われていたそうです。バーが閉店したのは少し同情するけれど、本当にその通りだと思いましたね……」
若い頃ならまだしも、大人になってからのお酒の揉め事は人間関係を破綻させてしまうこともあります。まさに恋愛の黒歴史。ミホナさんは彼と別れて正解だと思います……。
<取材・文/結城>
結城
ライター・社会取材系。子育てや家庭問題、現代の生きづらさなど、社会の現実に根ざしたテーマを取材し、読者に考えるきっかけを届ける記事を執筆。