▼新宿(夜の街)ノーマスク率608人中107人=17%
※新宿駅から歌舞伎町一番街の看板を通過して入っていく人で計測
「マスクだけでは防ぎようがない」(男性・22歳・居酒屋)
「あんなウイルス怖くないっすもん!」
「完全防備できないから面倒くさい」
「コロナに無関心なんすよ、俺」
「お手上げ放棄状態っす(笑)」
「もうコロナ感染して抗体あるし」(男性・21歳・ホスト)
▼巣鴨(老人の街)ノーマスク率650人中56人=9%
※巣鴨駅側から地蔵通商店街に入っていく人で計測
「つけないよ、だって俺は元気だもん」(男性・78歳・無職)
「俺には関係ないと思ってるよ」
「この暑さでマスクしたら老人は死ぬよ」(男性・83歳・無職)
「マスクがマナーになってるの地味に嫌なんだよね」
「コロナが怖いなら、外に出るなといいたい」
▼新橋(オフィス街)ノーマスク率832人中28人=3%
※JR新橋駅・日比谷口から出ていく人で計測
「マスク着用は常識人アピール、あれが腹立ちますね」(36歳・男性・メーカー)
「外だったら平気でしょ?」
「正直、面倒くさいっすよね」
「まぁ、持っているよ。言われたらつける」
「同調圧力みたいのが嫌」(40歳・男性・医療系)
ピーチ航空で降ろされた!マスク拒否おじさんに聞いた「つけない権利も考えてほしい」
「今の日本は異常。未着用者はここまで迫害されるのか」
9月初旬、SNSやテレビを騒がせたマスク騒動といえば、格安航空「ピーチ」の機内マスク着用拒否事件だ。北海道の釧路空港発、関西空港行きの機内で、搭乗した客の一人がマスク着用を拒否。同機は緊急着陸となった。真相を “マスク拒否おじさん”こと本人に聞いた。
「健康上の理由で、コロナ騒動の前からマスクはしていません。あの騒動の直前に搭乗したジェットスターでは、ホームページに『着用は必須』との案内がありましたが、空港では『着用が困難な方はカウンターへ』とあったので、申請してマスクを着用しなくても乗務員や他の乗客には何も言われませんでした」
一方、ピーチは必須よりも強制力の低い“お願い”だった。
「地上の係員からも一切指摘はなかったのに、急に機内で『マスクをしていただかないと、お客様一人を残して飛び立つことになります』など、強い口調で声をかけられ驚きました。乗務員が代わる代わる説明に来ましたが、その理由を求めても人によって答えが変わる。必要なら書面で回答するとも申し出ましたが、『マスクをつけないと、航空機の安全を保つことができない』の一点張りで……」
そして次第に周囲の乗客たちもヒートアップしていく。
「他の乗客に『気持ち悪い。あっち行け』と暴言を吐かれたり、しまいには感情的になった年配男性が掴みかかってきたり。降りるときは拍手喝采。異様な光景でした」
着陸理由は、航空法73条の「機内の秩序を乱す安全阻害行為」。果たして、興奮して感情的になったのは、どちらなのか。
「マスクをつけない、つけられない立場の人がいることも考えてほしい。未着用者を過剰に排除する風潮は、ちょっとおかしいと思います」
マスク狂奏曲は続く――。
山本マサヤ氏
【山本マサヤ氏】
心理学の専門家&コンサルタント。著書に『
トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術』(河出書房新社)
<取材・文/青山由佳 ミノワリク 加藤浩之(週刊SPA!編集部)>