「夫には期待しない」何年も仮面夫婦だった妻が、涙の和解をした土曜日
夫婦で涙を浮かべて「ごめん」
夫も、土曜日に仕事に出かける妻にやさしい言葉をかけられない自分を反省していたようだ。実際、子どもふたりを相手にしながら家事をする大変さも身にしみた。家事をせずにいようとも思ったが、やはりたまった洗濯物を見ないようにはできなかったらしい。
「泣き出した私を見て、夫も目を潤ませていました。『いろいろ、ごめん』と夫が不器用に言うので『私も』って。それだけで温かいものが心の中に流れ込んだ気がしました」
だからといって、夫が全面的に家事を分担してくれるようになったわけでもない。それでも週末には洗濯や料理を少しずつするようになっている。
夫に惚れ直したわけではないけれど
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio


