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猫の難病FIPで旅立った、もずくくん。一緒に過ごせた2か月は宝物

今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.31】 「猫伝染性腹膜炎(FIP)」は致死率が高く、治療が困難な病気。近ごろはクラウドファンディングにチャレンジし、日本未認可の新薬であるMutian(ムティアン)の投薬を行う飼い主さんが増えてきていますが、高額なので、すべての子が命を紡ぐことは難しいのです。
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かおちさん宅のもずくくん

 そんなFIPにかかり、生後7か月でこの世を去ったのが、かおち(@degu74xkim)さん宅の愛猫もずくくん。一緒に過ごせた期間は、わずか2か月。しかし、かおちさんの中でもずくくんはかけがえのない愛猫です。

ぬいぐるみのような巻き毛の猫に一目惚れ

 もずくくんと出会ったのは、2019年12月のこと。 「同棲を機にペット飼育可の物件に引っ越したので、先住デグーのねぎと仲良くできそうな、穏やかな性格だといわれているスコティッシュフォールドを迎えたいと思いました」  希望をペットショップの店員さんに伝えると「スコではないんですが…」と連れてこられたのが、セルカークレックスのもずくくん。ぬいぐるみみたいな巻き毛の猫にかおちさんは一目惚れ。1週間後、もずくくんは家族の一員になりました。
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初めて撮影した写真。飼い主さんたちはむっとしたこの顔に一目ぼれ

「もずくはよく、無音で鳴いていました。ごはんやおやつのとき、朝起きたときなど、いつも“エアにゃーん(鳴き声を出さないで、鳴く仕草)”。膝の上が大好きな大人しい子でした」

去勢手術を機にFIPであることが発覚

 年明け、かかりつけの動物病院で健康チェックをしてもらい、異常がないことを確かめたかおちさんは去勢手術を予約。しかし、手術当日、病院にもずくくんを預け、2時間ほどすると電話がかかってきました。 「血液検査の結果が悪く、エコーで調べたら腹水が溜まっていて。手術ができる状態ではないと言われました」 image6 溜まった腹水を調べると、FIPであることが発覚。 「とにかく信じられなかった。その頃はまだ元気で見た目の変化もなかったので、実感が湧きませんでした。でも、いつまで一緒にいられるのだろうと、涙がとまりませんでした」
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