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結婚で変わってしまった夫。「夫婦なんだから」と魔の言葉で妻をしばるように

来春までには結論を出したい

 彼とうまくやっていけるかどうかわからないこともあり、彼女は夫に黙ってピルを飲んでいる。夫は早く子どもがほしいと思っているようだが、彼女は自分の気持ちが固まるまではピルを飲み続けるつもりだという。 「そうやって先延ばししているうちにタイムリミットが来てしまう可能性もありますから、来春までには結論を出したいと思っています。  このままピルを飲み続けるか、子どもをもうける方向へいくか、あるいは離婚か。決して彼のことが嫌いになったわけではないので決断しづらいんですけどね」

結婚観は、する前にすり合わせたほうがいい

 決定的なことが起こらないと離婚には踏み切りづらい。かといって安易に子どもをもうけていいのかという思いもある。彼の抑圧が強くなるようなら離婚の決断もしやすいのだけれどと彼女は大きなため息をついた。  結婚後に相手がどう変化していくのか、その兆しを婚前に見抜くのはむずかしい。ただ、結婚後の青写真を一応、すりあわせておくくらいのことはしておいたほうがいいのかもしれない。  それ自体が目的ではなく、その過程で出てくる彼の「あれ、と思う言葉」から、結婚後の彼の変化を予測できる可能性はありそうだから。 ―シリーズ「結婚の失敗学~結婚観・家族観すり合わせの失敗」― <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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