「上司に、どうやって集計すればいいですか?と聞いたら『
関数を使ってなんとかならないかな』と言われました。集計できる方法を調べたのですが、他の仕事を抱えつつ期限内にできる見込みは全くたたなかったので、『
このアンケートの状態では集計できません』と素直に伝えました。それでも、『
そこをなんとか』と言われたので、目視で300人分カウントしました」
なんとも果てしない作業です。
「アンケートツールを使えば一瞬で終わっていた仕事も、使ったことがないから、という理由で使わず、エクセルでなんとかしてと丸投げしてきたことに疑問を感じます。ファイルを開ける作業もムダすぎて、これなら紙でアンケートをとったほうが断然マシだったと思いました」
恵奈さんも涼子さんも、怒りの矛先はエクセルが使えないことではなく、知ろうとしないことにあるようです。
「自分を含め、メンバーの仕事の効率をあげるために、エクセルなどのツールを使っています。不慣れながらも勉強しながら作業をしているのに、簡単な作業ですら『
使ったことがない』『
わからない』で押し通すのはいかがなものかと思います」と涼子さんはいいます。
二人の話を聞くと、もはやエクセルの問題ではなく、仕事をするうえでの姿勢の問題のようにも感じました。
<文/瀧戸詠未>