「あれって拘置所っていうんですかね? とにかく目が覚めたら警察署の中の一室にいたんです。最初は、状況が呑み込めませんでしたね…」

実は大橋さん、コンビニの前でお客さんと口論になってしまったのです。でも相手は一回り大きな体格。負けず嫌いな大橋さんは立ち向かいますが…。
「相手のお客さんも相当の酔っ払いで、胸ぐらをつかまれそのまま地面へ。挙げ句の果てにはそのお客さんから『
裸になってみろ』と挑発され…。一通り暴れまくった後、
裸のまま、コンビニの前で寝始めたみたいで。警察に通報されても仕方ないですよね。コンビニの店員さんには、本当にご迷惑をおかけしました」
警察署の中で一夜を過ごす羽目になった大橋さん。少し遠くの方に目をやりながら少し懐かしむような表情で語ってくれました。

「警察の方が、一冊だけマンガを渡してくれるんです。ただ、なぜか第6巻でした(笑)。
やることが全くないので、そのマンガを4回通り読みました。あまりにも暇でしたから。それで、警察の人にねだりまくったら、何とかもう一冊与えてもらえました。今度は、第9巻でしたが…」
その後、大橋さんは、ほぼ丸一日警察署で過ごしたそう。
「警察から連絡があったようで、地元から母親が来てくれました。そのおかげで警察を出ることができたわけです。あれ以来、母親には頭が上がりません(苦笑)」
警察官と母親には、こっぴどく怒られたものの、幸いお咎めはなし。大学の卒業にも支障はありませんでした。