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“M-1優勝”の後も大変…賞レースで輝いたのに苦戦している芸人の現在

 12月20日、年に一度の漫才の日本一を決める『M-1グランプリ』が開催され、接戦の末「マヂカルラブリー」が優勝しました。
 マヂカルラブリーは、ピン芸人日本一を決める『R-1グランプリ2020』を制した野田クリスタルと、村上とのコンビ。そのネタは、舞台を暴れまわる野田に村上が適格な状況説明とともにツッコむという、斬新なもので、立川志らくに“喜劇”と評されたほど。これまでのM-1グランプリとは異質なチャンピオンが誕生しました。  現在、全国放送で大々的に行われているお笑いの賞レースは『M-1グランプリ』『R-1グランプリ2021』、コント日本一を決める『キングオブコント』、また先日放送された女芸人だけの大会『THE W』の4つ。過去にはプロ芸人だけが参加できる『THE MANZAI』がありました。  ただ、これらの賞レースで活躍し脚光を浴びた芸人たちは、みんなスターの階段を駆け上った……とはいえないのが現実。賞では輝かしい成績を残しても、その後あまりテレビで見ない人たちも多いのです。  今回は、そうした“くすぶり芸人”たちを紹介するとともに、実力についてはお墨付きがある彼らへのエールを送りたいと思います。

パンクブーブー 『M-1』『THE MANZAI』両方で優勝

「M-1 グランプリ 2009 完全版]よしもとアール・アンド・シー

「M-1 グランプリ 2009 完全版]よしもとアール・アンド・シー

『M-1グランプリ2009』、『THE MANZAI 2011』の二大漫才タイトルで頂点を極めたコンビ、パンクブーブー。実はコンビで大きな賞レースを2つも制した芸人は彼ら以外にまだいなくて(R-1は霜降り明星・粗品とマヂカルラブリー・野田のみの受賞)、前人未踏の地に達したコンビとも言えます。  ところが、現在彼らを地上波のバラエティ番組で目にすることはほとんどなく、ちょっぴり地味なチャンピオンという印象が根付きつつあるのも事実。  でもその分だけ、漫才の腕は磨かれ続けていて、改めてネタを見ると賞を獲った当時を凌駕(りょうが)する面白さを身に着けていることに驚くはず。その実力を目にする機会が増えることを願っています。
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『THE MANZAI』チャンピオンなのにマスターズに呼ばれず…
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