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Vol.18-1「僕は彼女の金ヅルでした」若すぎる女子に“釣られた”男の異常な結婚

ぼくたちの離婚 Vol.18 パパはナンパ師 #1】

子煩悩のナンパ師

ぼくたちの離婚 Vol.18 #1 大平正太さん(仮名/30代)とは、週末の昼下がりに筆者自宅の最寄り駅で待ち合わせた。改札に現れた正太さんは、こざっぱりした真面目な営業マンといった風体で、小さな女の子の手を引いている。彼の娘、芽衣ちゃん(仮名/5歳)だ。 「今日は芽衣も僕も楽しみにしてたんですよ。よろしくお願いします! この駅、降りたことないんですけど、なんかいい雰囲気っすね~」  快活で愛想が良く、底抜けに明るい。それが正太さんの第一印象だった。  正太さんのことは、筆者が長年懇意にしている女性編集者に紹介してもらった。彼女が大学時代に所属していた体育会系サークルの同期だそうだ。数年前に離婚の報が同期内で駆け巡った際には、皆が心を痛めたという。当時、芽衣ちゃんがまだ1歳だったからだ。  しかし、目の前の正太さんに悲壮感は微塵も感じられなかった。彼に「稲田さんに、あげるものがあるんだよね?」と促された芽衣ちゃんは、人懐っこい笑顔で「はい!」と紙袋を手渡してくれた。呼びつけたこちらが恐縮してしまうほど高級感のある、箱入りの洋菓子だ。  筆者の自宅に到着すると、正太さんは芽衣ちゃんをヘッドフォンでお気に入りのDVDに集中させた。そのテキパキしたやり取り、優しく丁寧な言葉遣いから、正太さんが子煩悩であることが伝わってくる。実際、紹介してくれた女性編集者も「正太は娘をものすごく可愛がってるんですよ」と言っていた。  しかし取材開始早々、正太さんの言葉に面食らった。 「こないだ銀座でナンパした37歳の女性と、ゆうべ遅くまで六本木で飲んで、そのまま千葉の彼女の自宅に行って泊まったんすよ。今朝は超早起きして僕の実家まで戻り、両親に預けてた芽衣をピックアップして来ました。ははっ(笑)」

10代の女の子から「会いたい」のメッセージ

 泊まったということは、つまりそういうことだ。聞けば、正太さんは大学時代からナンパが趣味で、結婚期間中と彼女がいる時を除いては、毎週のように街に出るという。正太さんの口から「ワンチャン」「お持ち帰り」「セフレ」という言葉が次々飛び出す。「真面目な風体の子煩悩パパ」とのギャップが激しすぎる。  ただ、正太さんが芽衣ちゃんの母親と出会ったのは、ナンパではない。彼が20代後半の時のこと。 「僕は釣りが趣味だったので、特にアクセス数を集めようとかいう意図もなく、まったりと釣りをテーマにしたブログを書いていました。すると、女の子から個別メッセージが届いたんです。それがナオミ(仮名)でした」  正太さんはブログで顔出しをしていなかった。釣りの話題以外に明かしていたプロフィールは、性別と年齢程度。なのに、なぜかナオミさん(仮名)のほうから「会いたい」と言ってきたという。
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つい会いに行ってしまい、驚いた
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