当時のナオミさんの年齢を聞いて驚いた。詳しくは書かないが、なんとまだ10代の学生。ごく一般的に言えば、20代後半の男性が恋愛対象にはしない年齢だ。“年端も行かぬ少女”と言ってもいい。ところが、なんと正太さんはナオミさんに会いに行ってしまう。
「
何度目かのやり取りで送ってもらったプリクラ写真が、めっちゃ可愛かったので(笑)。でも信じてほしいんですが、僕、ロリコンではありません。過去に交際した女性も普通の年齢でしたし、むしろ歳上が好みです」

※写真はイメージです(以下同)
それは37歳をナンパしたことからもわかる。しかし、なぜ?
「当時は彼女もいなかったし、ナンパもうまく行っていない時期だったので、つい……。美人局(つつもたせ)かもしれないと多少は警戒しましたが、魔が差したんでしょうね。僕の家から電車を乗り継いで3時間、X県のY町。超さびれた街です」
筆者も聞いたことのある名の町だった。工場労働者が多く住む地域として、メディアに取り上げられたこともある。
「ところが、
会ってみたら顔が完全に詐欺で、全然可愛くなかった(笑)。写真をかなり盛ってたんです。めっちゃケバくて、化粧が厚いんですよ。年齢は申告通りでしたが」
一緒にご飯だけ食べて帰ろうと考えていた正太さんだったが、思いのほかナオミさんと仲良くなり、最後には手をつなぐまでになった。しかも、次回会う約束までとりつけてしまう。
「押しに弱いんですよね、僕(笑)」
2度目はナオミさんの家に招待された。
「はっきり言って、かなり貧乏な家でした。小さな一軒家でしたが、とにかく粗末で、築年数も半端ない。生活レベルは部屋を見て大体察しました。典型的な貧困家庭という感じです。ナオミの家だけでなく、Y町のこの地区全体が貧しいんですよ。近所のシャッター商店街には、昼間から座り込んで缶チューハイを飲んでる人が何人もいました」
ここは、そういう地域なのだ。メディアで取り上げられた時にも、たしかにそういう切り口だったと筆者も記憶している。
「ナオミは四姉妹の末娘。なんとかの子沢山というやつです。上の姉ふたりは10代で結婚して既に家を出ていたので、ナオミの両親と、3番目の姉と、ナオミの4人暮らし。僕が行った日には、近所に住んでいる上の姉2人も来てくれて、7人で夕飯を囲みました」
食べ終わって正太さんが帰ろうとすると、今日は泊まっていったらと家族ぐるみで引き止められた。娘よりうんと歳上で初対面の“(この時点では)男友達”を泊めようとする親も親だが、正太さんは断りきれず、泊まることにする。その夜のこと。
「ナオミの部屋で布団を2つ並べて彼女と寝ていたんですが、突然ナオミが僕にキスしてきました。そして体を求めてきたんです」