――逆に「あのメイクは失敗だった」と思う黒歴史はありますか?
黒歴史というか。今、大学の頃や入社したばかりの頃の写真とか見ると「なんじゃこりゃ!」って思いますよ(笑)。
私は大学まで関西在住だったんですが、関西ってメイクが全体的にかなり濃い地域だったんですよね。会社の面接で東京に出てみたら、私だけアイラインがっつりみたいな状態で。「私だけぜんぜん違う!」って、急いでメイクを直しました。
――そこはさすがに、周囲に合わせなきゃという意識が働いたんですね。
入社してからも試行錯誤の日々でした。テレビカメラ越しだと、メイクって見え方がぜんぜん違うんですよ。鏡では自然にツヤのある肌なのに、モニターだとすごくテラテラして見えていたり。テレビからの見え方には気を遣うようになりましたね。
――フリーになってから、局アナ時代とメイクの自由度は変わりましたか?
そうですね。局アナ時代は報道やプレゼンの時に「自分が綺麗に見えるかどうか」ではなく、仕事の邪魔にならないメイクが一番だと思っていました。その反動でプライベートでは凄く派手だった気がします。ピンクのつけまつげをしてたり。超攻め攻めでしたね。あれはあれで楽しんでいたので黒歴史では全くないんですが。

――では、今は仕事でもプライベートでもあまりメイクは変わらないのでしょうか?
局アナ時代はセルフでのメイクだったのですが、今はメイクさんがついてくださるのでちょっと違っているとは思います。でも仕事内容が以前と変わった分、フラストレーションはありませんし、今のプライベートでは本当の意味で自分のしたいメイクを楽しんでる感じがしますね。
――メイクやファッションで「男ウケは狙っていない」とのことですが、異性の目は本当に全く気にしてないのですか?
それで釣れるような男性にウケても……って思ってます(笑)
――ズバっと斬りましたね(笑)。でも、メイクって大抵の女性の場合は男ウケがゴールのような風潮がありますけど。そういうスタイルでメイクをする女性についてはどう思われますか?
その姿勢が良いなって思います。だって自分じゃなくて他の人に可愛いと思われたいってことでしょう?そうやってする努力って素敵じゃないですか。
――意外にも肯定的なのですね!男ウケについては、それはそれでいいと。
友達にそういうのがすごく得意な女の子がいるんです。「これが男にはウケるんだ!」って道を貫いてるタイプ。私はそれを見ていて、好きな人に好きって言ってもらいたいという気持ちがとても愛おしく感じるんですよ。私は同じことはしませんけど「可愛いな」って思ってます。