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酢キャベツで簡単ダイエット。腸内も整ってスルスル痩せる

 正月太りが戻らない。でも、運動は嫌だ、なんて方は多いですよね。なんでも世の中には食べて痩せられるダイエットがあるらしい……。腸内細菌の専門家である藤田紘一郎氏が推奨するのは、「酢キャベツダイエット」。腸内環境を整え、健やかな体をつくるメソッドだ。

一日100gの酢キャベツで腸内をヤセ菌パラダイスに

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酢キャベツだけ食べるのに飽きたら、「酢キャベツ豚汁」もオススメ

「我々の腸には、約200種100兆個の腸内細菌が棲んでいます。  これまでは善玉菌(アクチノバクテリア門)と悪玉菌(プロテオバクテリア門)という腸内細菌のみが知られていましたが、最近の研究でこの2種類は腸内の3割にすぎず、残りの7割はほぼ日和見菌であることがわかりました」(藤田氏)  この日和見菌によって、痩せやすいか太りやすいか変わるという。 「日和見菌には、悪玉菌の仲間に加担しやすいフィルミクテス門(デブ菌)と善玉菌の仲間に加担しやすいバクテロイデス門(ヤセ菌)の2種類があり、その名の通り、腸内環境の状態によって日和見に働きます。  腸内環境は食べ物によって変化しますが、『米国科学アカデミー紀要』で発表された研究によると、痩せ形の多いアフリカ先住民の腸内はヤセ菌が多く、肥満体形の多いイタリア人の腸内はデブ菌が多いことがわかりました」  つまり、デブ菌の割合が多いと、ダイエットの成果が出にくくなってしまうのだ。 「ヤセ菌の大好物は、低糖質、低脂質、高食物繊維の食べ物です。特に食物繊維は肥満を防ぐ短鎖脂肪酸という栄養素を作り出すもとにもなり、積極的に摂りたい栄養素です」 ダイエット

ダイエット成功の鍵はヤセ菌を増やすこと

「そこで考案したのが酢キャベツダイエット。キャベツには、水溶性と不溶性2種類の食物繊維がバランスよく含まれ、そこに短鎖脂肪酸を含む酢を調味料として合わせれば、より効果的に腸内のヤセ菌を増やすことができます」  作り方の目安は、細切りキャベツ半玉分を袋に入れ、小さじ2の塩(精製塩でないもの)をふってまぶし、200mlの醸造酢を注ぐだけ。しんなりしたら完成。2週間程度の冷蔵保存可。
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食前に食べると、血糖値の急上昇とインスリンの過度の分泌を抑制できる。キャベツを漬けた酢まできちんと飲み干そう

 大切なのは、毎日継続すること。 「一日3回食前に食べるのが理想ですが、難しければとにかく毎日100g食べましょう。他は何を食べてもいいし、運動もしなくて構いません。  キャベツはダイエット効果だけでなく、がんや高血圧、脳卒中の予防にも効果的な食材です。免疫力も高まるのでウイルスに負けない体づくりとしても、オススメですよ」  健全なる肉体は、健全なる腸内に宿るのだ。
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藤田紘一郎氏

【免疫学者・藤田紘一郎氏】 医学博士。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。『人の命は腸が9割』、『免疫力』(以上ワニブックスPLUS新書)など著書多数 【参考記事】⇒女医さんが5キロ痩せたキャベツ健康法。最強は“酢キャベツ”の作りおき <取材・文/週刊SPA!編集部>
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