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初婚のピークは意外と若い。婚活のシビアな現実は今も変わらない

都合がいいところだけ結婚観をアップデートしないで

 こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。
結婚

※写真はイメージです。

 婚活している方は、男女とも自分に都合が良い部分だけ価値観をアップデートしがちです。 「今時、共働き夫婦が普通だよね。でも僕は仕事で帰りが遅いし、家事が出来る女性がいいな」 「昔は『女性はクリスマスケーキ』、24歳超えて結婚していないのは行き遅れって言われたけれど、今は30~40代で結婚する芸能人も多いから大丈夫だよね」 なんて、「時代の変化」を取り入れる30~40代の婚活者がいます。  もちろん、時代とともに結婚観は変わっていますが、中には変化しない部分も。そこで、今回は昔も今も変わっていない結婚観を『「ニッポンの結婚適齢期」男女の年齢徹底・解剖』の分析を行った、ニッセイ基礎研究所の人口動態シニアリサーチャー天野磬南子さんに聞きました。

30年前も今も、初婚のピークは20代

初婚女性入籍ピーク「まず、30~40代でも結婚できるという考えですが、平均初婚年齢は上がっているものの、今も昔も初婚年齢のピークは20代なのです。  まず、1980年の人口動態基本調査によると、初婚女性の51.1%が20~24歳で結婚しています。  現代は平均結婚年齢が上昇して晩婚化が進んでいるといいますが、2018年のデータによると女性は26歳、男性であっても27歳がピーク。つまり、初婚同士カップルの入籍年齢のピークは20代であることに変わりはありません。さらに2018年に入籍した女性の場合、そのピークから3歳差(23~29歳まで)で結婚した人が55.5%なので、過半数がピーク年齢の前後3歳に集中しています。  また、2018年の平均初婚年齢は29.4歳です。結婚平均年齢が30歳近いから、30歳でも大丈夫だと安心する方が多いのですが、2018年に初婚同士で入籍した女性は、100人中70人は30歳までに結婚していて、31歳以上で入籍した方は30人ほどしかいないのです」(天野さん。以下同) 男女別初婚再婚別年齢クロス表 では、結婚ピーク年齢が26歳なのに平均初婚年齢が29歳にズレるのは一体なぜでしょう? 「結婚年齢はどんなに若くてもピークより10歳若い16歳からなのに対し、遅いケースではピークより20歳後ろにずれた46歳で結婚される方もいるからです。7割が20代で結婚していても、確率的にはレアな入籍を果たすアラフォー・アラフィフの方々が平均結婚年齢を引き上げているために、実際の結婚ピークよりも平均年齢が高くなっていることに気が付いて欲しいです」
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30代、40代もチャンスあり!
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